松井証券の米国株:ドルと円で異なる評価損益の理由と注意点を解説

株式

米国株を松井証券などで取引していると、評価損益がドル建てと円建てで異なる金額になって表示されることがあります。この違いに戸惑う投資家は少なくありません。本記事では、その理由や為替の影響、売却時の円換算での利益の考え方について、わかりやすく解説します。

評価損益がドルと円で異なる理由

評価損益がドル建てと円建てで異なるのは、主に為替レートが関係しています。米国株の取引はドルで行われるため、証券口座内の評価損益はまずドルで計算されますが、それを円換算する際に、その時点の為替レートが反映されるためです。

たとえば、ある株の評価益が42.50ドルあったとしても、為替レートが1ドル=28.16円程度の場合、円表示では約1,197円となります。逆に、為替レートが大きく動けば、同じドル評価損益でも円換算額は変わります。

ドルと円の表示で損しているわけではない

一見すると「ドルでは大きく利益が出ているのに、円では少ない」と感じるかもしれませんが、これは単なる通貨の換算結果です。実際に損をしているわけではありません。

ドルベースでの損益が正しい投資成果であり、それを円に変える際には「為替レートの影響を受ける」というだけの話です。たとえば、ドル高のときに円に変えれば利益は増えますし、ドル安なら減ることになります。

売却時の円換算と実際の収益の関係

株を売却すると、まずドルで売却代金が口座に入金されます。それを日本円に換金する際には、証券会社が指定する為替レート(TTSレート)が適用されます。このレートは通常、市場の為替レートよりも不利なことが多いです。

つまり、ドルで得た利益を円に換えるときに為替手数料やスプレッドによって実際の収益が目減りすることがあります。したがって、売却時にドルでいくら得たか、そして円に変えたときの手取り額に注目することが大切です。

為替レートを味方につける方法

評価益や売却益を円に変えるタイミングは、為替レートの動向を見て慎重に判断するのがポイントです。たとえば、1ドル=140円の時よりも1ドル=150円のときに換金すれば、同じドル利益でも円換算で手元に入る金額は大きくなります。

また、為替の変動を活用して、外貨預金やFXといった手段でリスクヘッジする投資家もいます。ただし、初心者にとっては為替リスクそのものが難易度の高い要素であるため、基本は円換算の動きをチェックする習慣をつけることから始めましょう。

松井証券の円換算方法や注意点

松井証券では、ドル建ての株価評価や損益を表示しながら、円換算した金額もリアルタイムで表示されます。ただし、実際に円に変えた時点での為替レートが最終的な金額となるため、表示額と実際の手取り額が異なることもあります。

また、為替スプレッド(1ドルあたり25銭など)が設定されていることが多く、その分だけ損をしたように見える場合があります。この差も収益の一部に影響するため、「評価益=手取り益」ではない点に注意が必要です。

まとめ:評価損益の違いは為替の影響。総合的に利益を判断しよう

松井証券で米国株を保有する場合、評価損益のドル表示と円表示に差が出るのは為替レートによるものであり、異常ではありません。売却時には、ドルの利益に加えて、為替の影響や手数料も踏まえた収益を計算しましょう。

投資の成果を正しく把握するためにも、通貨ごとの損益表示の違いを理解し、納得のいくタイミングで売却・換金できるよう準備を整えておきましょう。

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