金(ゴールド)をFXで取引する場合、為替通貨ペアとは異なる特徴がいくつかあります。特にXMのような海外FX業者では「価格単位が高い」「ボラティリティが大きい」「必要証拠金が意外と重い」など、初心者にはわかりにくい点もあるため、取引前にしっかりと理解しておくことが大切です。
金(XAU/USD)の価格が高いのは「オンス」単位だから
金は「XAU/USD」という通貨ペアで表記され、価格は1トロイオンスあたりの米ドルで表示されます。たとえば金価格が「2300」と表示されている場合、それは「1オンス=2300ドル」を意味します。これが日本円換算で「1オンス=約36万円(為替レート次第)」となるため、感覚的に高く感じるのです。
一方、ドル円(USD/JPY)は1ドルあたりの円価格(例:144円)なので、価格の桁が大きく異なります。見た目の数字の違いに惑わされず、取引単位を正確に把握することが大切です。
必要証拠金とレバレッジの違いに注意
XMでは最大888倍のレバレッジが提供されていますが、金(XAU/USD)に関しては通貨ペアと異なり、最大で100~500倍程度に制限されることがあります。また、ロットサイズが「1ロット=100オンス」と決まっており、1ロットで取引すると非常に大きな金額が動きます。
たとえば、金1ロット(100オンス)を2300ドルで取引する場合、取引金額は23万ドル(約3600万円)になります。この金額にレバレッジがかかるため、たとえ90,000円の資金であっても、証拠金不足によるロスカットが発生しやすくなります。
資金が少ない人は「マイクロ口座」や「0.01ロット」から
XMでは「マイクロ口座」や「0.01ロット(=1オンス)」という小口取引が可能です。これにより、実際の証拠金を大幅に下げて取引を始めることができます。
例えば、0.01ロット(1オンス)であれば、金価格が2300ドルでも取引金額は2300ドル(約36万円)となり、100倍のレバレッジをかければ、必要証拠金は約3600円程度で済みます。
実際に起こるロスカットのシナリオ
資金90,000円で1ロット(100オンス)の金を取引すると、1ドル(約150円)変動するだけで含み損は15,000円となり、6ドル動くと9万円の証拠金が溶ける計算になります。金は1日で30ドル程度動くこともあり、数時間でロスカットされる可能性もあるのです。
少額資金で無理なロットを建てるのは非常にリスクが高く、特にボラティリティの高い金では資金管理が重要になります。
金の取引に向いている人・そうでない人
金はインフレや地政学リスクに強く、リスク回避資産として人気ですが、価格の変動が大きいため、短期トレードやギャンブル的な取引には向いていません。
- 向いている人:中長期的に金を保有しヘッジ目的で分散投資をしたい人
- 向いていない人:資金が少ない状態で大きな利益を狙う短期トレーダー
まとめ:金FXは慎重に、資金とロットは必ず見直す
XMでの金取引は魅力的ではありますが、価格単位の違いやボラティリティ、レバレッジの制限を理解していないと、少額資金ではあっという間にロスカットになるリスクがあります。
まずは少額から取引可能な「0.01ロット」や「デモ口座」で練習をし、資金管理の感覚を掴んでから本格的に取引を始めることをおすすめします。金は値動きが激しいゆえに慎重な姿勢が何より重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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