50代・高収入兼業投資家が「投資の目的がない」と感じたときの考え方と次の一手

資産運用、投資信託、NISA

投資歴5年以上、年収2500万円、iDeCoも満額拠出、貯金4000万円超──それでも「虚しい」と感じる瞬間がある。特に早期リタイア志向がなく、今後も働き続ける予定なら、投資そのものの意味を見失うこともあります。この記事では、経済的に安定した中高年の方が、なぜ投資に虚無感を抱くのか、その感情とどう向き合うべきかを整理し、気持ちが前向きになるヒントを提案します。

投資の目的が見えなくなる瞬間とは

十分な収入があり、老後資金にも困らない。そんな状況下では、「なぜ自分は投資を続けているのか?」という根本的な疑問が湧いてきます。これは、「目的型投資」から「習慣型投資」へ移行しているサインとも言えます。

たとえば、「FIRE(早期リタイア)」を目指していない場合、ゴールのないマラソンのように感じてしまうのは自然なことです。

現状を分析:あなたの投資スタイルは堅実そのもの

– 年収:2500万円
– iDeCo:満額
– インデックス投資:月5万円継続
– 高配当型投信(インベスコなど)を分配再投資で保持
– 個別株:300万円
– 貯金:4000万円超
– 子供独立/住居ローン完済

これらの条件は「生活防衛」も「老後資金」もほぼクリア済の、非常に健全な投資状態です。

「十分」という感覚は、目的が変化しているサイン

「もうこの程度でいいのでは?」という感覚が出てくるのは、投資の目的が「増やす」から「守る」または「楽しむ」に変わりつつあることを意味しています。

この段階での投資のあり方には次のような方向性があります。

  • 趣味として楽しむ投資(推し企業への投資)
  • 配当・分配金による生活潤滑型投資
  • 相続・寄付・次世代支援を見据えた投資

つまり「目標が見えない=終わり」ではなく、「目標の質が変わった」と考えることができます。

目的を再設定するための視点

– 「誰のための資産か」を再定義する(自分/家族/社会)
– 「数字」以外の価値でリターンを感じられるか(学び・社会貢献)
– 収益目標を外し、「継続可能な投資設計」にする

例:配当金を使って家族旅行へ行く、寄付先の企業に投資する、または「毎月1万円だけ新興国に積立」など、新しいストーリーを加えることが再び投資を生きた活動に変えてくれます。

“虚しさ”を感じないためにできること

  • 自分の投資歴・損益・学びをnoteやブログで発信する
  • 同じ世代の投資仲間と意見交換する
  • 金融とは無関係の「好きなこと」に一部資金を活かす

実例:SNS上では、同様の境遇の人が「趣味のカメラ用資金として高配当株を使っている」「農地投資でセカンドキャリアを試している」といった発信をしており、金銭面での成功の先にある“生き方”としての投資に軸を移している方も増えています。

まとめ:投資に目的がなくなったと感じたら“使い方”に意味を見出そう

– あなたの資産形成は既に成功に近く、「守り」や「意味」に投資軸が変わる時期
– 目的がない=悪いことではなく、新しい使い道が見つかっていないだけ
– 投資の先に「楽しみ」「人とのつながり」「価値創出」があると、再び前向きに向き合える
数字の達成より、「その資産でどんな時間を過ごすか」こそが、これからの投資に必要な視点です。

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