なぜ投資を始められない?貯金派が抱える“怖さ”の正体と解決策

資産運用、投資信託、NISA

投資をすれば資産が増える可能性があることは理解していても、「やっぱり怖い」と感じて投資に踏み出せない人は少なくありません。その不安の多くは、“自己責任”や“暴落リスク”に起因しています。しかし、正しい知識と考え方を持つことで、その恐怖を和らげることも可能です。

貯金派が抱える「投資の怖さ」とは?

投資を避ける人の多くは、損をする可能性を何よりも恐れます。たとえ「5年後に1.5倍になる」と言われても、「その途中で暴落したらどうしよう」「必要な時にお金が減っていたら困る」といった不安が勝ってしまうのです。

特にリーマンショックやコロナショックといった金融危機を記憶している人ほど、過去の相場の急落を思い出し、「投資は怖い」と感じやすくなります。

投資のプロは「長期視点」で考えている

一方で、経験豊富な投資家は「一回一回の勝ち負けではなく、年間・長期の収支が重要」と考えています。短期的な下落は想定内であり、「長い目で見れば資産は増えていく」という合理的な期待を持って投資を続けているのです。

例えば、S&P500指数は過去30年間で年率約7~10%のリターンを生んできました。一時的な暴落があっても、長期で見れば右肩上がりです。

「確実に増える投資」でも怖い理由

仮に「5年後に1.5倍になる投資」が存在したとしても、やはり心理的な抵抗感は残ります。それは「不確実性がある」というより、「過程の波を受け入れられない」ことが問題なのです。

つまり、「今は減っているかもしれない」という状態が耐えられない。これは損失回避バイアスと呼ばれる人間の本能的な傾向であり、誰しもが持つものです。

具体例:長期投資の安心感

ある30代会社員は、最初に毎月1万円から積立NISAを始めました。最初の1年は元本割れも経験しましたが、4年目の今は+20%の含み益があります。彼は「最初の数ヶ月は怖かったけれど、毎月定額で積立するだけと決めたら気持ちが楽になった」と語ります。

このように、時間と分散を味方につけることで、リスクを抑えた投資は十分に可能です。

投資の怖さを克服するためのステップ

  • 少額から始める:いきなり大きな金額ではなく、まずは月5,000円など無理のない範囲から。
  • 目的を明確にする:「老後資金」「子どもの教育費」など、ゴールがあるとブレにくい。
  • 時間分散を意識する:一括投資ではなく、積立投資でリスクを平準化。

まとめ:怖さと向き合いながら前に進む

「確実に増える」投資でも踏み出せないのは、人間の自然な心理です。しかし、それを理解した上で、少額・長期・分散という原則を守れば、安心して投資を続けることが可能になります。

貯金だけでは資産が目減りする時代。少しずつでも「お金を育てる力」を身につけていくことが、将来の安心につながります。

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