衝動買いを抑えたい日本株投資家へ:失敗しないための思考法と実践術

株式

投資における「衝動買い」は、初心者だけでなく経験者にもよく見られる悩みのひとつです。欲しい銘柄を見つけた瞬間に、我慢できずにエントリーしてしまう。そして暴落を待たずに買って後悔する──。そのような失敗を繰り返さないための考え方と対処法を、この記事では具体的にご紹介します。

なぜ人は株を衝動的に買ってしまうのか?

人間の心理には「FOMO(Fear Of Missing Out:取り残される恐怖)」というものがあります。SNSやニュースで話題になっている銘柄を見ると、「今買わなければ損するのでは?」という不安から焦って買ってしまうのです。

さらに、「この企業は将来性がある」と感じると、過去の株価やチャートパターンよりも感情が先に立ってしまうことがあります。これは理性的な判断よりも直感に頼る投資スタイルの一例と言えるでしょう。

成功体験が衝動買いを助長する?

一度「すぐに買って成功した」という経験があると、脳がその行動を「正しい」と認識してしまうことがあります。すると次からも「また上がるだろう」と思い込んでしまい、タイミングを冷静に見極めることが難しくなります。

例えば、IPO直後に買って短期間で2倍になった経験があると、次も同じ展開を期待してしまい、十分な分析をせずに飛びついてしまう傾向が強まります。

「難平(なんぴん)」と「損切り」──どちらが正しい?

難平買いは一見すると戦略的に思えますが、それはあらかじめ計画された資金管理と売買ルールがあってこそ成立するものです。損切りを一切しないというスタンスは、リスクコントロールができていない状態とも言えます。

たとえば「下がったら買い増す」ことを前提にポジションサイズを小さく始め、3段階まで分割してエントリーするなどの戦略が効果的です。それでも想定外に下がった場合には、潔く損切りすることもプロの投資家は行っています。

衝動を抑えるための実践的な対策

  • 購入前に「24時間ルール」を設ける(買いたいと思っても24時間は注文を出さない)
  • 購入判断は必ず過去チャート・業績・PER/PBR等をチェックしたうえで行う
  • 購入理由をノートに書く習慣をつける(「なぜ今買うのか?」に答えられるようにする)
  • 毎月の予算内でしか買わないなど、資金ルールを明確に決める

これらのルールを徹底することで、「今買いたい」という気持ちを一旦冷静に見つめ直すことができます。

性格だから治らない?──それでも変えられる「行動」

「性格だから仕方ない」と思ってしまうと、投資の上達は止まってしまいます。性格を変えるのは難しくても、行動は変えられるのです。

たとえば、「今はまだ買わない」と決めたら、証券アプリを一時的に削除する、もしくはアラート機能だけにするなど、自分の行動を制限する環境を作ることが有効です。

まとめ:衝動をコントロールする力も投資力のひとつ

投資の世界では「待つ」ことも重要なスキルのひとつです。衝動的な売買を減らすことは、結果としてトータルの損失を減らし、メンタルの安定にもつながります。

欲しい銘柄を前にしたとき、すぐに買うのではなく「本当に今か?」「自分のルールに合っているか?」と一呼吸置くこと。その習慣が、投資家としての成長に大きく貢献するでしょう。

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