仮想通貨取引では「ショートポジション(空売り)」と「レバレッジ」の仕組みを理解することが非常に重要です。特にレバレッジ1倍でショートを行う場合、どのようなリスクがあるのか、ロスカットの基準はどこにあるのかをしっかり把握しておきましょう。
レバレッジ1倍のショートポジションとは?
レバレッジ1倍でのショートとは、自己資金だけを使って仮想通貨の下落を狙う取引です。証拠金を超えたリスクは取らないため、価格が上昇した場合の損失は証拠金が尽きるまでに限定されますが、含み損には十分な注意が必要です。
たとえば、ビットコインを1BTC=100万円のときにショートした場合、価格が上昇して1BTC=200万円になったら100万円の損失となります。証拠金が100万円であれば、証拠金がゼロになる=ロスカット水準に達するということになります。
ロスカットとは?取引所の仕組みを知ろう
ロスカットは、証拠金維持率が一定の水準を下回ったときに自動的にポジションを決済する仕組みです。証拠金がゼロになる前に取引所が損失を確定させて、さらなる損失を防ぐために行われます。
多くの取引所では、証拠金維持率が50%〜80%以下になるとロスカットが発動されます。つまり、価格が2倍になる前にロスカットされる可能性が高いのです。
実例で確認:1BTCショートのロスカット水準
次の例で考えてみましょう。
項目 | 数値 |
---|---|
建玉価格 | 100万円 |
証拠金 | 100万円(レバレッジ1倍) |
ロスカット維持率 | 50% |
この場合、含み損が50万円を超えた時点(価格が150万円に上昇)でロスカットされる可能性があります。価格が2倍(200万円)になる前にロスカットされるというわけです。
取引所ごとの違いと確認のポイント
ロスカット水準や証拠金維持率は、Coincheck、bitFlyer、GMOコインなど、取引所によって異なります。取引前には利用している取引所の証拠金規定を必ず確認しましょう。
また、相場の急変時にはロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失が出るリスクもあるため、常にストップロスを設定するなどの自己管理が必要です。
リスク管理の基本:なぜレバレッジを低くするのか
「レバレッジは低いほど安全」と言われるのは、強制ロスカットのリスクを下げるためです。1倍であっても損失は確実に発生します。相場が上昇すれば、ショートは損失方向に動くため、含み損が拡大する前に手動で損切りする判断も重要です。
資金効率を求めすぎるとロスカットのリスクも高まり、資産の一発消滅に繋がる可能性もあります。ポジションサイズ、ロスカット水準、相場状況を冷静に見極めて運用しましょう。
まとめ:レバレッジ1倍でも油断は禁物
仮想通貨でレバレッジ1倍のショートポジションを取っても、相場が大きく逆行すれば損失は発生し、一定の維持率を下回るとロスカットされます。価格が2倍になる前にロスカットされる仕組みが一般的です。
取引所ごとのルールを確認し、リスク管理を徹底することで、ショート戦略でも安定した運用が可能となるでしょう。自己資金を守るためにも、余裕ある資金設計と事前準備を心がけてください。

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