その日の平均値幅とは?トレード判断に使える基本指標を徹底解説

外国為替、FX

株式投資やFXなどで「その日の平均値幅」という言葉を見聞きしたことがある方も多いでしょう。値動きの大きさを判断するうえで重要なこの指標は、日々の相場の変動性を測る目安として重宝されています。本記事では「平均値幅とは何か?」「何を基に算出されるのか?」を初心者にもわかりやすく解説します。

平均値幅とは?その基本的な意味と定義

「平均値幅」とは、特定の期間におけるローソク足の1日の値幅(高値-安値)の平均を意味します。たとえば、過去10営業日のそれぞれの値幅を合計して10で割ると「10日間の平均値幅」が算出されます。

この値幅は、1日の中でどれだけ価格が動いたかを示すものであり、ボラティリティ(価格変動性)の把握にも使われます。

平均値幅の算出方法と使用される指標

平均値幅は、通常以下の計算式で算出されます。

(当日高値 - 当日安値)を一定期間分合計 ÷ 期間日数

たとえば「5日平均値幅」を知りたい場合、直近5営業日の高値-安値を合計し、それを5で割れば求まります。よく使われる期間は5日、10日、20日などの短中期スパンです。

似て非なる「ATR(Average True Range)」との違い

混同しやすい指標に「ATR(平均真の値幅)」がありますが、こちらはより正確にボラティリティを捉えるために「ギャップ(窓)」も加味します。ATRは次のように計算されます。

  • 当日高値-当日安値
  • 当日高値-前日終値
  • 前日終値-当日安値

これらの中で最も大きい値を「True Range(真の値幅)」として扱い、一定期間の平均をとったものがATRです。通常はテクニカル分析ツールで自動表示されるため、チャートソフトで確認可能です。

平均値幅をどう活用するか?実用的な使い方

平均値幅を知ることで、トレード時の「利益目標」「損切り幅」の設定に役立てることができます。たとえば、ある銘柄の10日平均値幅が300円であれば、その日の動きが100円に満たない場合はボラティリティが小さいと判断し、取引を控えるといった判断ができます。

また、短期トレーダーは値幅が大きい日を狙い、大きな値動きの可能性があるタイミングを見計らってエントリーするのに役立てています。

実例:日経平均株価で見る平均値幅

たとえば日経平均株価で2024年初の10営業日を調べ、毎日の「高値-安値」の差を合計すると仮に3,000円だとします。この場合、平均値幅は。

3,000円 ÷ 10日 = 300円

となり、「直近10日間は平均して日経平均が1日に300円動いた」と判断できます。

まとめ:値幅を理解してリスクと向き合う

「その日の平均値幅」はシンプルながらも、相場のボラティリティを掴むうえで非常に有効な指標です。算出も簡単で、短期売買を行う上での判断材料として初心者から上級者まで幅広く利用されています。

ATRなどのテクニカル指標も併用すれば、より精度の高いトレード戦略が立てられるでしょう。日々の値幅に注目することで、リスク管理やエントリータイミングの質を高めていくことが可能です。

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