近年、SNSや動画アプリを通じて「投資で稼げる」と謳うグループへの勧誘が急増しています。特にTikTokやInstagramで著名人の名前を語り、LINEで投資サポートを提供する手口が目立ちます。その中でTRP口座のような“聞きなれない口座”へ登録・入金し、少額の利益を出させることで信頼を得るという流れも見られます。本記事では、こうした仕組みの裏側とリスク、注意すべきポイントを詳しく解説します。
一見、儲かっているように見える「初回の成功」
こうした投資コミュニティでは、最初に少額の入金で利益を出させることで、安心感を与えるケースが多いです。これにより「本当に稼げるんだ」と感じてしまい、さらに大きな金額を預けてしまう心理的トリックが働きます。
例えば、数万円の入金で3回連続して利益が出たとしても、それが本物の市場取引である保証はありません。運営側が“仮想の利益”を演出している可能性もあり、出金をしようとした時に初めて詐欺だと気づくことも少なくないのです。
「堀江貴文の紹介」は本当か?有名人の“なりすまし”に注意
よくあるのが「〇〇さんの公認グループ」や「〇〇氏が推奨」といった触れ込みです。しかし、ほとんどの場合それは勝手に名前を使ったなりすましであり、本人が一切関与していないケースがほとんどです。
実際に堀江貴文氏は過去に「私の名前を使った投資詐欺がある」と警告を出しており、有名人の名前を信用することは危険です。
TRP口座とは?登録前に確認すべき3つのポイント
TRP口座という名称は、金融庁の認可を受けた日本の証券会社や仮想通貨交換業者としては見かけません。以下の3点を確認することが重要です。
- 日本の金融庁に登録されているか
- 取引明細や出金履歴が明確に表示されているか
- 連絡先や所在地などの情報が公式サイトにあるか
上記に該当しない場合、その口座は実在しない“架空の取引所”の可能性が高いため、早急に関係を絶つべきです。
出金できない=詐欺のサイン?こんな対応には要注意
初期の利益は出金できたとしても、次第に「本人確認が必要」「税金や手数料を事前に支払って」などの理由で出金を拒まれることがあります。これらは詐欺の常套手段です。
一度でも「先にお金を払わないと出金できない」と言われたら、それは詐欺確定の赤信号です。金融機関では、後払い手数料や出金にあたっての追加入金は原則存在しません。
信頼できる投資環境の選び方
安心して投資を始めたい場合、以下のようなポイントを重視しましょう。
- 国内の金融庁登録業者を使う(証券会社・暗号資産取引所)
- リアルな知人や信頼できる経済メディアを情報源とする
- 誰かに誘われた投資は基本的に断る
特にLINEグループでのサポートや“アシスタント”の存在は、詐欺の構造でよく使われる演出であるため、慎重な判断が必要です。
まとめ:SNS発の「うまい話」は疑ってかかろう
「最初は儲かったから安心」「有名人の紹介だから大丈夫」といった思い込みは、詐欺被害に遭いやすい典型です。投資の世界にはリスクがつきものですが、リスクをコントロールできない環境=詐欺と考えると良いでしょう。
不安を感じたらすぐに関係を断ち、証券会社や消費者センターへ相談してください。投資は自己責任ですが、“騙されない力”も重要な自己防衛です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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