短期トレードにおいて人気のあるテクニカル戦略の一つが「EMA10(指数平滑移動平均)タッチ押し目買い」です。この戦略はシンプルで実行しやすい反面、機械的に使ってしまうと勝率が安定しにくいことも。この記事では、EMA10タッチでの押し目買いの勝率を上げるためのコツと、実際の検証方法について詳しく解説します。
EMA10タッチ戦略の基本とは?
EMA10は価格の短期的な動きを滑らかに示すテクニカル指標であり、押し目や戻り売りのタイミングを測るのに使われます。トレンドが明確な場面では、価格が一時的にEMA10まで下げた後、再上昇する傾向が見られるため、押し目買いポイントとされるのです。
たとえば、上昇トレンド中にローソク足がEMA10にタッチしたタイミングでエントリーするというのが基本形です。ただし、単独でのシグナルはダマシも多く、他の要素と組み合わせることが鍵です。
勝率アップのための条件フィルター
勝率を高めるには、エントリーの条件を絞ることが重要です。以下のような条件を追加することで精度が増します。
- トレンドの明確な確認:EMA10が上向きかつ価格が上に位置している
- 出来高の増加:タッチ時に出来高が急増していないことを確認
- 高値・安値の更新:直近の高値を更新している場合に限定
たとえば、EMA10にタッチしたタイミングで直近の高値を超えていなければ、押し目ではなく「反落のサイン」の可能性もあります。
複数時間軸の組み合わせで信頼性を高める
短期のEMA10タッチでエントリーする場合でも、上位足(1時間足や4時間足)で上昇トレンドが確認できる場面のみに絞ることで、より信頼性の高いシグナルになります。
たとえば、5分足でのEMA10タッチ戦略を行う場合でも、1時間足で上昇トレンドが継続していることを確認すると、逆行するリスクを大きく減らすことができます。
エントリーとイグジットの最適化
エントリーは「EMA10タッチ+ローソク足の反発サイン(ピンバーなど)」を確認してからが理想です。また、利確と損切りのルールを明確にしておくことでメンタルに左右されないトレードが可能になります。
例:損切りはタッチしたローソク足の下ヒゲ終値、利確は直近高値の1.5倍など。
ルールを一定に保つことがバックテストでも重要です。
実際の検証で戦略を磨く
MT4やTradingViewなどを使って、過去チャートで自分の条件を満たす場面を検証しましょう。1日20回のシグナルが出ても勝率が60%を切るようなら、条件設定の見直しが必要です。
実際に、あるトレーダーがUSD/JPYの5分足で「EMA10タッチ+上位足上昇トレンド+ピンバー反発」の条件で検証したところ、20回中16勝(勝率80%)という結果が出たケースもあります。
まとめ:EMA10タッチは優秀だが単体では不十分
EMA10タッチ戦略は、押し目買いの基本として優れたツールですが、単体では信頼性に欠ける場面もあります。トレンド判断・他のインジケーター・時間軸の組み合わせなど、複合的な判断材料を取り入れることで勝率は大きく改善されます。
実際のトレードで使う前に、必ず過去検証を通じて優位性を確認し、条件とルールを明確にした戦略で臨みましょう。

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