FXや株式トレードにおいて「押し目買い」は定番の戦略です。中でも、クラスター的に支持・抵抗(サポレジ)が転換するポイントで、反転のプライスアクションが出現したときにエントリーするという精緻な戦略は、熟練者の間で高い支持を得ています。しかし、勝率80%を前提としたロット調整やマーチンゲール戦略には慎重な判断が必要です。今回はその理由とリスク管理の重要性を深掘りします。
クラスター限定サポレジ転換+反転パターンとは?
「クラスター限定」とは、過去の高値・安値や出来高が集中したゾーンでのサポレジ転換を指します。これらのポイントでは市場参加者の心理が集中し、反転の可能性が高まるため、エントリーポイントとして非常に有効です。
具体的な例としては、移動平均線やフィボナッチリトレースメントと重なる価格帯でピンバーや包み足などの反転パターンが出現した場合などが挙げられます。
勝率80%は実現可能なのか?
理論上、極めて厳選されたエントリーに特化すれば80%という高勝率も目指せます。ただし、それはあくまで「バックテスト上での確率」や「一定期間の結果」に過ぎません。
相場は常に変化しており、同じ条件でも異なる結果が出ることがあります。勝率80%が一時的に出せても、長期的にその精度を維持するのは容易ではありません。
マーチンゲール戦略のリスクと落とし穴
「1回負けたら次で倍のロットを張る」戦略=マーチンゲール。これは数学的には損を取り戻す可能性がありますが、資金管理を誤ると数回の連敗で破産します。
例:初回1万円、2回目2万円、3回目4万円…と続けると、5連敗で合計31万円の資金が必要になります。勝率80%でも20%の確率で連敗する可能性は残ります。
エントリー回数の少なさはデメリットか?
「都合のいいタイミングは少ない」のは確かですが、それが逆に高勝率トレードの強みでもあります。トレードで重要なのは「回数」より「質」であり、エッジがある場所だけで勝負することが大切です。
高勝率ゾーンだけを狙うなら、資金管理とメンタルの両面で慎重になることが重要です。
資金管理とポジションサイジングのポイント
- 1トレードのリスクは総資金の1〜2%までに抑える
- ロットは「期待値」で決める:勝率×リスクリワードがプラスなら安定運用可能
- マーチンではなく「逆マーチン(連勝で増加)」のほうがリスクは抑えられる
資金を守ることが第一。期待値をプラスにするには勝率・リスクリワード・ロットのバランスが鍵です。
まとめ:戦略の精度より大切なのは資金管理と再現性
クラスターのサポレジ転換と反転パターンに特化した押し目トレードは、有効な手法のひとつです。しかし、どれだけ勝率が高く見えても「資金管理」なくして安定運用は不可能です。
勝率80%でも、破産を防ぐためには「リスクを最小に」「資金を守る」設計が必要です。勝てる戦略にこそ、堅実な運用方針を組み合わせましょう。

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