チャートの形にはさまざまなパターンがあり、「凸型チャート(山型)」は典型的なトレンド転換のサインとして注目されます。では、どのような相場状況でチャートが凸型になるのでしょうか?また、月足・週足・日足など、時間軸によって形はどう変わるのでしょうか?この記事では、凸型チャートの構造と発生条件、時間足の違いによるチャートの特徴を具体的に解説します。
そもそも「凸型チャート」とは何か?
一般に「凸型チャート」とは、価格が上昇したあと、天井をつけて下落に転じる形状を指します。アルファベットの「A」や「逆V字」に近い形とも言えます。
これは上昇トレンドの終焉や、高値圏での売り圧力増加を示す可能性があるため、利確やショートエントリーの判断材料として使われます。
凸型チャートが現れやすい時間足と特徴
時間足によってチャートの形状は異なりますが、凸型パターンが比較的明確に現れる時間足は以下の通りです。
- 日足・4時間足:短期的な山型の形成が視認しやすく、トレーダーが注目しやすい
- 週足:中期的なトレンド転換を読み取るのに適し、信頼性が高い
- 月足:大きな相場のピークや景気循環の転換点を把握できるが、頻度は少なめ
たとえば、4時間足で凸型が出ていても、日足や週足では上昇中ということもあります。時間軸をまたいだ「マルチタイムフレーム分析」が有効です。
凸型チャートができるまでの典型的なプロセス
凸型チャートが形成されるには、一定の相場の流れがあります。具体的なプロセスは以下のようになります。
- 急上昇またはジワジワとした上昇
- 高値圏でのもみ合いやダブルトップ形成
- 明確な下落(ブレイクダウン)
この3段階をチャート上で観察すると、自然と凸型に見える形状になります。ローソク足の実体が小さくなり、ヒゲが目立ち始めたらピークの兆しと見られます。
テクニカル分析で凸型を補強する方法
以下のような指標を併用すると、より信頼性の高い判断が可能です。
- MACDのデッドクロス:ピーク後の転換点でシグナルが出やすい
- RSIのダイバージェンス:価格が上昇しているのにRSIが低下していれば反転サイン
- ボリンジャーバンドの収縮・拡大:天井圏でのボラティリティ変化を確認
テクニカルだけでなく、ファンダメンタルズ(経済指標・金利発表など)との合わせ技も有効です。
実例:4時間足での凸型チャートのパターン
ある通貨ペアで4時間足チャートを見ると、以下のような流れで凸型が形成されました。
・価格が移動平均線を上抜けて急騰
・高値付近で2回頭を押さえられ、ダブルトップ形成
・RSIが70台から下落、MACDもデッドクロス
・ネックラインを割ったタイミングで下落開始
このようなパターンは、エントリーと利確のタイミングを測る上で非常に有用です。
まとめ:凸型チャートの見極めは時間足とプロセスの理解がカギ
凸型チャートは上昇トレンドから下落トレンドへの転換点を示す重要なシグナルです。形成のプロセスや時間足ごとの特徴を理解すれば、精度の高いトレード判断が可能になります。
単にチャートの形を見るだけでなく、MACDやRSIといったテクニカル指標を組み合わせ、トレンド転換の兆候を複合的に捉えることが成功への第一歩です。時間足ごとの特徴を活かし、自分に合った分析軸を身につけましょう。

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