投資家はNASDQ100とSCHD(米国高配当ETF)を組み合わせて保有することで、S&P500へのエクスポージャーがどれくらい重複するのか気になることがあります。この記事では、重複率を数値で示しつつ、それぞれのETF特性も踏まえて解説します。
基本の重複率:NASDAQ100とS&P500の重複
NASDAQ100は、S&P500構成銘柄のうち約79社が含まれており、構成銘柄の重複率は約80%にのぼります。
また、資産比で見た重複率は、QQQ(NASDAQ100追跡ETF)とSPY(S&P500 ETF)の間で約49%に達しています。つまり、資金の約半分が同一銘柄に投資される水準です。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
SCHDとS&P500の重複率はどれくらい?
SCHD(米国高配当株ETF)は保有構成銘柄こそ少なめの100社程度ですが、SPYとの資産構成重複率は約43%程度となっています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
NASDAQ100とSCHDを半々保有した際の重複率計算
単純に資産配分を50:50とし、それぞれのS&P500との重複比率を合算すると、
(49% + 43%) ÷ 2 ≒ 46%
となります。つまり、ポートフォリオ全体で約46%の資産がS&P500構成と重複することになります。
実例とメリット・デメリットの判断視点
NASDAQ100はテクノロジー重視、SCHDはバリュー・高配当株重視と性格が異なりますが、共に大型株中心の指数という点では共通しています。
重複率46%程度なら、S&P5001本と比べてセクター配分や収益スタイルに違いが出る一方、主要銘柄へのエクスポージャーはやや偏るため、
- 過剰なテック集中リスクを避けながらも成長性を取り込む
- 高配当の安定収入も実現する構成
といったバランス重視型投資に向く設計といえます。
注意すべきポイント:意図せぬ重複と手数料の考慮
重複率46%は“無意識な重複投資”とまではいかないものの、S&P500に近しい大型株の含有が意外に高いため、セクター偏りや個別銘柄依存が発生しやすくなります。
また、ETFごとに信託報酬や分配金非課税枠の有無、配当課税の影響など、実質コストの違いにも注意が必要です。
まとめ:重複約46%は許容範囲か?投資スタイルとの整合性がカギ
NASDAQ100とSCHDを50:50保有した場合、S&P500との重複は資産規模で約46%となります。これはテクノロジー・グロースとバリュー・高配当の組み合わせを活かしつつ、S&P500とは異なるリスク・リターンを狙うポートフォリオと言えるでしょう。
最終的には、あなたの投資スタイルやリスク許容度、セクター分散への志向に応じて、「この重複は許容できるか」を判断することが重要です。

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