「株は安く買って高く売れば儲かる」というのは誰もが一度は聞いたことのある考え方です。確かにこれは基本ではありますが、実際の株式投資はそれほど単純ではありません。本記事では、初心者が誤解しがちな株取引の仕組みや、YouTubeなどでよく見かける「発狂動画」の背景にあるリスクを、わかりやすく解説します。
株式投資における「リスク」とは何か
株価は常に変動しており、安く見える株がさらに下がることもあります。たとえば、A社の株が1,000円から800円に下がったとします。一見「安くなった」ように思えますが、業績悪化や不祥事による下落なら、さらに500円や300円になる可能性も。
また、買った株がいつ上がるかは誰にも分からず、1円も戻らずに倒産して無価値になることもあるのです。これが「リスク」の本質です。
「ポチった瞬間決済」は現実的ではない理由
多くの初心者が誤解しやすいのが「チャートを見て上がった瞬間にポチれば儲かる」という考えです。実際の取引は、リアルタイムで板情報が動いており、ポチった瞬間に希望価格で約定するとは限りません。
たとえば、上昇トレンドで買い注文が集中している場合、価格が飛んでしまって思ったより高値で買ってしまい、逆に下がって損をすることも。また、スマホやPCの表示にもラグがあるため、完璧なタイミングを狙うのはほぼ不可能です。
長期保有=リスクゼロではない
「何年でも待てば上がるから問題ない」と思う人もいますが、長期保有=必ず回復ではありません。たとえば、バブル崩壊後の日本株や東日本大震災後の東京電力の株など、数十年たっても回復しない事例は多数あります。
また、長期間の塩漬け状態では機会損失(本来得られるはずだった利益を逃す)も発生します。
信用取引やFXとの混同に注意
YouTubeの「発狂動画」でよくあるのは、株ではなくFXや信用取引(レバレッジあり)のケースです。これらは「証拠金取引」であり、逆に動いた時には元本以上の損失を被ることもあるため、初心者が手を出すと危険です。
さらに、こうした取引はチャートが急変動するタイミングで行われるため、短時間で大損失になりやすいのです。
初心者がまず身につけたい3つのこと
- 企業分析の基礎:決算書や業績を確認し、将来性のある会社を選ぶ
- リスク管理:1銘柄に資金を集中させず、損切りルールを設ける
- 取引の仕組み:成行・指値・板情報・約定の流れを理解する
これらを身につけることで、「上がったらポチる」だけの投資から卒業できます。
まとめ:株式投資は「上がったら儲かる」ではなく「不確実性を理解した上での戦略」
✔ 株には「時間的リスク」「価格変動リスク」「倒産リスク」など様々なリスクがある。
✔ チャートを見てポチるだけでは利益は出ず、むしろ損する可能性のほうが高い。
✔ リスク管理と情報収集が利益を出すための最も基本的なスキル。
「安く買って高く売る」は正しいが、実践には深い理解と準備が必要なのです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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