株価が上がると困る?現役世代の積立投資における“低迷相場”のメリットとは

資産運用、投資信託、NISA

株価が回復してくると投資家は嬉しく感じるものですが、実は“これから資産を積み上げていく”現役世代にとっては、必ずしも歓迎すべきことではない場合もあります。特に長期・積立・分散投資を行っている人にとって、相場が低調な時期は“チャンス”とも言えるのです。本記事では、現役で入金できる間の株価動向が将来の資産形成にどんな影響を与えるのかをわかりやすく解説します。

積立投資における“ドルコスト平均法”の強み

毎月一定金額を投資するドルコスト平均法では、価格が安いときには多く、価格が高いときには少ない口数を購入することになります。つまり、相場が下がっている時期ほど多くの資産を積み上げるチャンスとなります。

例えば、1万円ずつ3カ月間積立を行ったとして、株価がそれぞれ100円、80円、60円と推移した場合、合計で375口を購入できます。一方で、毎回100円で一定だった場合は300口しか購入できません。

株価が安い=将来の利益の種まき

入金力のある現役世代にとって、株価が低い時期は資産を“安く仕込める”時期であり、長期的に見ると利益が出やすい環境と言えます。むしろ株価が高値圏で推移している場合、将来のリターンが小さくなる可能性もあります。

短期的な含み損を恐れるよりも、将来の資産形成を意識することが重要です。上昇相場を“収穫期”とするなら、低迷相場は“種まき期”と捉えるべきでしょう。

心理的に難しい“下がっている時に買う”という行動

実際には、株価が下落している局面で積極的に買い続けることは心理的に難しいものです。しかし、感情に左右されず自動積立を継続することで、リスクを分散しながら効率よく資産形成ができます。

過去のリーマンショックやコロナショックなど、急落相場でも積立を継続していた人は、その後の回復局面で大きな利益を得た実例もあります。

現役世代が重視すべきは“入金力と継続”

資産形成において、運用利回り以上に重要なのが「入金力」と「継続性」です。株価が高かろうが低かろうが、毎月の入金を習慣化することが最も強い投資戦略の一つです。

そのうえで、下落相場をむしろ味方と捉え、投資元本を積み増す姿勢が将来の資産を大きく左右します。“高く売る”ことより“安く買う”ことを意識することで、資産の効率的な拡大が期待できます。

高値圏では何を意識すべきか?

一方、株価が上昇し続けている局面では、リスク管理も重要になります。投資額を急に増やすのではなく、一定のルールで積み立てることが大切です。

また、ポートフォリオのバランスやリバランスのタイミング、保有資産の見直しなども定期的に行い、過度なリスクを避けましょう。

まとめ:現役世代にとっての“安い相場”は長期的な追い風

✔ 相場が低迷している時期は、ドルコスト平均法により投資効率が上がる。

✔ 下落時にこそ安く多く買えるため、長期で見ると利益になりやすい。

✔ 継続的な積立投資と入金力が成功のカギ。

✔ 高値圏ではリスク管理と資産配分の見直しが重要。

株価の上下に一喜一憂するのではなく、自分のライフプランと投資目的に沿って長期視点で行動することが、資産形成の成功につながります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました