S&P500一本だけで大丈夫?楽天証券NISAでの投資信託戦略を見直すポイント

資産運用、投資信託、NISA

楽天証券で新NISAを始め、S&P500に投資信託で積立投資している方は年々増えています。米国株の代表的な指数として人気のS&P500ですが、「それ一本で十分か?」という問いは、多くの投資初心者がぶつかる最初の壁のひとつです。本記事では、投資の分散の重要性と、NISAでの適切なアセット配分について具体的に解説します。

なぜS&P500が人気なのか?

S&P500はアメリカの代表的な上場企業500社で構成されており、過去数十年にわたって右肩上がりの成長を続けてきた実績があります。AppleやMicrosoft、Googleなどグローバルに影響力のある企業が含まれており、成長性と安定性のバランスが取れている点が魅力です。

また、信託報酬が低く、長期保有に向いたファンドが多くある点でもNISAとの相性が良いとされています。

S&P500に一本集中投資するリスクとは?

米国経済の影響を強く受けるため、S&P500一本に集中していると、米国経済の不調がそのまま資産に跳ね返るリスクがあります。地政学的リスクや政策の変更など、予測困難な要素による影響を受けやすい点も見逃せません。

例えば2022年のように金利上昇で米国株全体が下落した年は、S&P500も大きく値を下げました。このような局面において、他の資産クラスを持っていればダメージを和らげられた可能性があります。

分散投資の基本:どこに広げるべきか

リスク分散を目的に、以下のような選択肢を組み合わせることが考えられます。

  • 全世界株式(例:eMAXIS Slim 全世界株式):米国以外の先進国・新興国も含めたバランス型
  • 先進国 or 新興国株式:米国以外の地域成長を取り込む
  • 国内株式(TOPIXや日経平均連動型):為替リスクの少ない資産として一定の安定性
  • 債券・REIT:株式と逆の動きをすることが多く、バランス調整に有効

いずれもNISA対象の低コストインデックスファンドが選べます。

具体的なポートフォリオ例と配分の考え方

初心者におすすめされるのが、以下のようなバランス配分です。

資産クラス 配分例
S&P500 50%
全世界株式 30%
国内債券 10%
先進国REIT 10%

これにより米国集中リスクを軽減しつつ、インフレや金利変動など複数の経済環境に対応できる構成になります。

楽天証券でNISAを活用する際の注意点

楽天証券では月1円から積立可能で、ポイント投資にも対応しているため柔軟に運用できます。ただし、新NISAでは年間投資枠(成長投資枠+つみたて投資枠)を意識して、枠を無駄なく使う戦略が大切です

また、銘柄の分散と同時に「積立日」や「資金の投資タイミング」をずらすことで、価格変動リスクを抑えることも検討しましょう。

まとめ:S&P500一本でOKか?はリスク許容度次第

S&P500は非常に優れた投資先ですが、集中投資である以上リスクも内在します。長期で安定した資産形成を目指すなら、リスク分散を意識して他の資産クラスにも投資するのが理想的です。NISAの非課税枠を有効活用しながら、自分に合ったポートフォリオを組んでいきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました