トレードにおいて「損切りされた直後にまた価格が戻ってきた…」という経験は多くのトレーダーが通る道です。再エントリーを検討する場面は少なくありませんが、感情的に動くと負けが連鎖して損失が膨らむ結果にもつながります。今回は、再エントリー戦略とロット管理、そして損切り設定について、実例を交えながら考察していきます。
損切り後に再エントリーする心理とリスク
一度損切りされたあとに「やっぱり思った方向に動いた」となれば、悔しさからすぐに再エントリーしたくなるものです。しかし、この再エントリーは感情に支配されたエントリーになりがちで、分析よりも「取り返したい」という気持ちが先行してしまいます。
例えば、1回目の損切りで-1万円、2回目の再エントリーでも同じように損切りされれば-2万円です。この時、次のトレードで2万円以上勝たなければトータルでプラスにはなりません。
ロットを増やして挽回することの危険性
損失を取り返そうと、2回目のエントリーではロットを増やしたくなるかもしれません。しかし、ロットを増やせばリスクも同じ分だけ増えます。負けが続いている中でロットを上げるのは「負けを加速させるトリガー」にもなりかねません。
資金管理の原則は「負けているときはリスクを抑える」ことです。ロットを増やすなら、勝ちパターンが明確で、複数回検証済みの状況だけに絞るべきです。
損切りの位置はどのように決めるべきか
損切りにかかる頻度が高いと感じるなら、それは損切り幅が狭すぎる可能性があります。エントリーする際には、「値動きのノイズ」による揺さぶりを受け入れることも重要です。
例えば、直近安値の少し下に損切りを置くのが基本ですが、値動きが荒い通貨ペアでは、少し広めに取っておくのが妥当な場合もあります。その代わり、ポジションサイズを抑えてリスクを一定に保ちます。
再エントリーの前に検討すべき3つのこと
- 自分のトレードルールに従っているか?
- 損切りされた理由は何か?ノイズか、判断ミスか?
- 次のエントリーポイントに優位性があるのか?
このようなチェックリストを作り、感情ではなくロジックで再エントリーを判断する習慣が勝率向上に直結します。
実例:損切り後に冷静な再エントリーで成功したケース
あるトレーダーは、ドル円の押し目買いで損切りされた後、30分後に価格が再びサポートを試しに来たタイミングで5分足の陽線包み足で再エントリーしました。今度は損切りを広く設定し、ロットを抑えることでメンタルも安定。最終的には+2Rの利益となり、トータルでプラスに転じました。
このケースのポイントは「冷静さ」「優位性の再確認」「資金管理の徹底」にあります。
まとめ:感情に流されず、戦略をもとに行動する
損切り後の再エントリーは、慎重に行えば有効な戦術です。ただし、闇雲に入り直すのではなく、ルールと根拠に基づいた行動が求められます。損切り幅、ロットサイズ、再エントリーの条件を明確化し、負けを最小限に、利益を最大化するトレードを目指しましょう。

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