押し目買いや戻り売りは、トレンドフォロー戦略の代表格ですが、その精度を高めるためには単なる移動平均線だけでは不十分なこともあります。本記事では、節目や抵抗帯といった価格の「重なり」を活用することで、トレードの確度をどう高めるかについて解説します。
単純な移動平均線頼りでは勝率は限定的
多くのトレーダーが使う20MA(20日移動平均線)による押し目買いや戻り売りは、エントリーの基準として人気ですが、相場の環境によって機能するかは大きく異なります。
たとえば、トレンドの方向が明確でボラティリティが安定している相場では、20MAの反発が機能することもありますが、レンジや急激な反転局面ではだましが多く、勝率は50%程度に落ち込むことも珍しくありません。
節目・レジスタンスとの重なりが精度を引き上げる
20MAや50MAの位置に、過去の高値・安値、水準別出来高の多い価格帯、フィボナッチの38.2%戻しなどのテクニカル的な節目が重なると、そこでの反応確率が高まります。
たとえば、上昇トレンド中に「20MA × フィボナッチ × レジサポ転換」が同時に重なるポイントで押し目買いをすると、勝率は経験的に55〜65%程度に高まるケースがあります。
トレンドの強さも精度に影響する
押し目・戻りのエントリー戦略は、トレンドの強さに大きく依存します。ADXやMACDの方向性を加味して、トレンドが強い局面でのみ戦略を発動することで、無駄なトレードを回避できます。
例として、ADXが25以上、かつMACDがシグナルとゴールデンクロスした場面で押し目買いをすると、より高い確率で利が乗る可能性が高まります。
実例:日経平均の押し目での成功パターン
2023年後半、日経平均が32,000円→34,000円に向けて上昇した局面では、20MAと前回高値が33,000円付近で重なっており、そこに押したタイミングで大きな反発が見られました。
このように、トレンド・移動平均・節目が重なる価格帯では、プロのアルゴリズムも反応することが多いため、信頼度が高くなります。
補助的なツールも活用しよう
- 出来高プロファイルで価格帯ごとの厚みを確認
- RSIやストキャスで短期的な買われ過ぎ・売られ過ぎをチェック
- TradingViewなどでマルチタイムフレーム分析
テクニカルが重なっても、エントリーの「タイミング」がズレると損切りになる可能性があるため、エントリー前には複数指標の確認を忘れずに。
まとめ:環境認識と重なりポイントの把握が鍵
押し目買いや戻り売りの精度を高めたいなら、「移動平均線+節目+環境認識」の三位一体での分析が欠かせません。単独のテクニカルでは限界があるため、相場の背景や複数の指標を合わせた判断が、より高い勝率へとつながります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント