ドルコスト平均法でNASDAQ100とS&P500のどちらに投資すべきか?長期視点での賢い選び方を解説

資産運用、投資信託、NISA

積立投資で人気のある手法「ドルコスト平均法」は、長期で資産形成を考えるうえで非常に有効なアプローチです。中でも、米国株インデックスとして注目される「NASDAQ100」と「S&P500」のどちらに投資すべきかは、多くの投資家が迷うポイントです。本記事では、それぞれの指数の特徴や過去のパフォーマンス、投資対象としての適性を比較し、あなたの投資目的に合った選び方を解説します。

NASDAQ100とは?テクノロジーに強い成長型指数

NASDAQ100は、ナスダック市場に上場している非金融業種の時価総額上位100社で構成される指数です。Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIAといった米国を代表するIT・テクノロジー企業が多数含まれており、グロース(成長)株中心の構成になっています。

そのため、景気が良いときや技術革新が加速する局面では大きなリターンが期待できます。実際、2010年〜2020年の10年間では、S&P500を大きく上回るリターンを記録しています。

S&P500とは?米国経済全体を反映する安定型指数

S&P500は、米国の大型株500社から構成され、業種バランスもよく、テクノロジー、金融、ヘルスケア、消費など幅広い分野をカバーしています。「米国経済そのものの成長に投資する」というイメージに近く、安定した長期リターンを期待できます。

過去のデータでも、年平均リターンは約7〜10%前後(インフレ調整後)とされ、リスクとリターンのバランスに優れる点が特徴です。

ドルコスト平均法と相性がいいのはどっち?

ドルコスト平均法は、価格が高いときは少なく、安いときは多く買う仕組みのため、価格の変動が大きい資産ほど平均購入単価を下げる効果が期待できます。そうした意味では、NASDAQ100のようにボラティリティ(値動き)が大きい指数は相性が良いとも言えます。

一方で、価格の変動幅が大きすぎると精神的負担も増すため、安定性重視の方にはS&P500のほうが適しているとも考えられます。

過去のリターン比較:実例データで見ると?

たとえば、2009年〜2023年の15年間で積立投資(毎月1万円)をした場合、NASDAQ100は約4.5倍、S&P500は約3倍という結果が出ています(為替の影響除く)。これはあくまで過去の実績であり、将来を保証するものではありませんが、リスク許容度がある投資家にとってNASDAQ100は魅力的な選択肢となります。

ただし、2022年のようなハイテク株が急落する局面では、S&P500のほうが下落幅が小さく、安定感を示す結果となりました。

リスク許容度と投資目的で選ぶのが正解

あなたが30代・40代の長期投資家であり、リスクを取って高リターンを目指すのであればNASDAQ100が向いています。一方、退職後に備えて安定的に資産形成したい方や、長期でもリスクを抑えたい方はS&P500のほうが安心です。

どちらか迷う場合は、両者を50:50や70:30で分散投資するのも賢い方法です。

まとめ:NASDAQ100とS&P500はどちらも優秀、最終的には「自分に合うかどうか」がカギ

ドルコスト平均法は、どんな相場環境でも継続することで大きな力を発揮します。NASDAQ100とS&P500はどちらも魅力的な選択肢ですが、目的・性格・投資期間によって最適な組み合わせは変わってきます。

あなたのライフステージや資産形成の目標に合わせて、最も納得のいく選択をしてください。

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