テクニカル分析を学ぶ上で必ずと言っていいほど登場するのが「グランビルの法則」です。これは移動平均線(Moving Average=MA)と価格の関係をもとに、売買タイミングを8パターンに分類したもので、多くのトレーダーに今なお活用されています。では、グランビルの法則には「必殺技」とも言える使い方があるのでしょうか?本記事では、グランビルの法則の基礎から応用、そしてチャート研究によって見出される実戦的アプローチまでを詳しく解説します。
グランビルの法則とは何か?
グランビルの法則とは、アメリカのチャート分析家ジョセフ・グランビルが考案した、移動平均線と株価の関係による売買判断理論です。全8パターンあり、4つが買いシグナル、4つが売りシグナルとされています。
たとえば、「株価が移動平均線を上抜けた直後」は買いポイント、「移動平均線を下抜けた直後」は売りポイントといったものです。特に日足や週足チャートでの活用に向いています。
“必殺技”のような使い方は存在するのか?
結論から言えば、単独で万能な“必殺技”は存在しません。ただし、過去チャートのパターンを丁寧に分析することで、勝率や成功率を高める「型」のようなものは確かに存在します。
たとえば、グランビル買い①(ゴールデンクロス直後)に、出来高の増加やRSIの30台→50回復など、複数の要素が重なるポイントは“必殺技的”に機能することがあります。
グランビルを使った実践的トレード手法
以下は、実際のチャートを研究する中で見出された、再現性の高いグランビル法則の活用例です。
- 買い①+出来高増+MACDゴールデンクロス:反転初動を狙う短期デイトレ
- 売り③(戻り売り)+移動平均線が明確に下降:トレンド転換後の本格下落を狙う
- 移動平均線の反発を使うレンジトレード:MAがフラットなときのバウンド狙い
これらはチャートリプレイや過去の検証ソフトを使って再現可能なパターンであり、トレードルールに組み込むことで優位性を構築できます。
過去チャートに答えはあるのか?
グランビルの法則の本質は「市場心理の可視化」にあります。だからこそ、過去のチャートパターンをひたすら研究することが、最も実践的な学び方なのです。
特にFXや株価指数先物、日経225などは同じパターンを何度も形成する傾向があり、グランビル法則が「反応しやすい価格帯」や「反転のクセ」を把握することで、高精度な売買が可能になります。
グランビルの法則と組み合わせたい指標
グランビルのシグナルをより強固にするために、以下の指標との併用がおすすめです。
- MACD:トレンド転換の裏付けに
- RSI:過熱感と売買圧力の確認
- ボリンジャーバンド:レンジ抜けやバンドウォークとの併用
- 出来高:勢いを測る材料として
「グランビル+1〜2指標」だけでも十分に戦えるロジックとなるため、余計な指標を加えるよりも、一貫した検証とルール化がカギです。
まとめ:“研究あるのみ”が答えだが、再現性は作れる
グランビルの法則には万能な必殺技こそ存在しませんが、一定条件を満たす場面で強力な武器になり得るのは間違いありません。過去チャートを検証し、勝ちパターンを自分なりに言語化・数値化していくことで、それは“再現性のある戦術”になります。
トレードの世界に裏ワザはありませんが、検証こそが最大の武器であり、「過去チャートに答えはある」のは事実です。

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