「売ると上がる」「買うと下がる」は本当?投資心理と逆張り戦略を見直す

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株式投資をしていると、「売ったらすぐ上がる」「買ったらすぐ下がる」という経験をしたことがある人は多いでしょう。まるで市場に見透かされているような錯覚に陥るこの現象ですが、実は心理的なバイアスや投資行動のパターンに原因があることも少なくありません。本記事ではこの現象の背景と、それにどう向き合うかについて解説します。

「売ると上がる」「買うと下がる」と感じる理由

これは投資家によくある「認知バイアス(確証バイアス)」が影響しています。自分の予想が外れた時ほど印象に残り、「いつもそうだ」と記憶に強く刻まれる傾向があります。

また、売買タイミングを図る際に「感情」に任せてしまうことも一因です。焦って売却すれば、その直後に反発して上がるケースはよく見られます。これは市場のノイズや短期的な値動きに過剰反応してしまうことが原因です。

逆張りは有効なのか?常に裏をかけば勝てるのか

「自分が買いたくなるときは高値圏、売りたくなるときは安値圏」という考え方から、常に逆を張れば勝てるのでは?という考えに至る人もいます。

確かに、逆張り戦略は機能する局面もありますが、それには前提条件があります。特に下落トレンドの最中に買い向かう「ナンピン買い」は、企業の業績悪化など根本要因を見誤ると大損につながります。

成功している投資家が使う「逆張り」の真の意味

ウォーレン・バフェットのような著名投資家も逆張り戦略を取ることがありますが、それは感情に任せた売買ではありません。「価値に対して割安」と判断できる根拠があって初めて、逆張りで買いに出ます。

たとえば2020年のコロナショックで一時的に暴落した米国株を、冷静に分析して仕込んだ投資家たちは、その後大きなリターンを得ました。これは「逆張り」というより、「割安なタイミングを狙った合理的投資」と言えます。

実例:感情的な売買の末路と、冷静な判断の差

ある個人投資家Aさんは、ニュースで半導体不足の話題を聞き、半導体株を高値で買いました。しかしその後すぐに調整が入り、含み損に。焦って売った直後、半導体株は決算好調で急騰。まさに「売ると上がる」経験です。

一方、投資家Bさんは同じ銘柄に注目しながらも、適正株価とチャートの調整局面を分析して冷静に押し目を待ちました。その後反発したタイミングで購入し、上昇局面で利益確定。戦略的逆張りの成功例です。

「感情の逆張り」が有効な場合もある

相場が暴落して市場全体が悲観ムードにある時、多くの人が売る中で勇気を持って買える人は、後に報われることがあります。これは「他人と逆の行動」を取る逆張りです。

ただし、これも市場全体のファンダメンタルや企業業績が好調であることが前提です。闇雲な逆張りは「落ちるナイフを掴む」行為になりかねません。

まとめ:投資で感情を排除するには「ルール」が必要

「売ると上がる」「買うと下がる」という経験を減らすには、感情に流されないための売買ルールを決めることが大切です。

  • 購入判断はファンダメンタルまたはテクニカル分析に基づく
  • 損切り・利確ラインをあらかじめ設定する
  • 一喜一憂せず中長期目線を持つ

逆張りを戦略的に使うことは可能ですが、相場の背景や根拠のある判断が重要です。感覚に頼る投資から卒業し、計画的な投資行動でブレない判断を身につけましょう。

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