株式投資の中でも意外と知られていないのが、配当金の受取方法の違いです。FFG(ふくおかフィナンシャルグループ)をはじめとした多くの上場企業の株主は、「株式数比例配分方式」という制度を利用していますが、これがどういう仕組みか、また個人口座への直接振込に変更するにはどうすればいいのか、この記事で詳しく解説します。
配当金の受取方法は主に3種類ある
配当金の受取方法には以下の3つがあります。
- 株式数比例配分方式:証券口座で保有している株数に応じて、証券口座へ自動的に配当金が入金される方式
- 登録配当金受領口座方式:株主が事前に指定した金融機関の口座に一括で振込まれる方式
- 個別銘柄指定方式:銘柄ごとに異なる口座で受け取る方式(現在は新規指定不可)
多くの投資家は証券会社の初期設定により「株式数比例配分方式」になっています。
株式数比例配分方式のメリットと注意点
この方式では、証券会社の口座内に自動で配当金が振り込まれるため、資産の一元管理が可能です。確定申告も「特定口座(源泉徴収あり)」を利用していれば基本的に不要です。
ただし、証券口座を複数持っている場合、口座ごとに分散して振り込まれることや、個人の銀行口座で配当金を管理したい人には不向きな場合もあります。
個人口座で受け取りたい場合の変更方法
個人口座(通常の銀行口座)で配当金を受け取りたい場合は、「登録配当金受領口座方式」に変更する必要があります。
変更手続きは以下の2通りがあります。
- 証券会社に依頼:Webサイトや書面での手続きが可能。例:SBI証券では「お客様情報設定」→「配当金受取方法の変更」から申請可能。
- 信託銀行(株主名簿管理人)に依頼:FFGの場合は三井住友信託銀行が担当。郵送で「配当金受領方式変更届」を提出。
昼間の時間帯に電話連絡が難しい場合、証券会社のオンラインサービスを使うのが最も手軽です。
手続きにかかる時間とタイミング
通常、変更申請から実際の適用までには数営業日〜1ヶ月程度かかるため、次回の配当基準日に間に合うかどうか確認しておくことが大切です。
また、配当基準日直前に手続きしても、次回分には反映されないこともあるので、早めの対応を心がけましょう。
変更の際の注意点とアドバイス
変更することで、証券口座内の配当金が自動再投資に回せなくなったり、税金処理がやや複雑になる場合があります。そのため、目的(生活費として使うのか、投資に再利用するのか)に応じて最適な方法を選びましょう。
配当金を確実に管理したい方や、ご家族で共有口座に振り込みたい方は「登録配当金受領口座方式」が適しています。
まとめ:配当金の受取方法はライフスタイルに合わせて選ぼう
配当金の受け取りは「株式数比例配分方式」で十分な場合もありますが、銀行口座で管理したい場合は「登録配当金受領口座方式」に変更することで、より柔軟に資金を活用できます。
証券会社のWebサイトを活用することで、信託銀行に連絡せずとも手続き可能なケースも多いため、自分の口座の設定を一度確認してみることをおすすめします。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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