株式投資やチャート分析のために利用者が増えている「TradingView(トレーディングビュー)」。無料版を試してみたところ「株価が遅れて表示される」と感じた方も多いのではないでしょうか。特に日本株や個別銘柄(たとえばキャノン〈7751〉など)を観察していると、そのタイムラグが気になる場面もあります。本記事では、トレーディングビューの株価表示の遅延の仕組みやその理由、解決策についてわかりやすく解説します。
トレーディングビュー無料版は株価に遅延がある
トレーディングビューの無料アカウントでは、日本株を含む多くの株式市場のデータは15~20分程度の遅延が発生します。これは無料ユーザーに対してリアルタイムデータを提供していないためで、特に東証(東京証券取引所)やNASDAQ、NYSEなどでも同様です。
実際にキャノン(Canon)の株価をリアルタイムで他の証券会社アプリやテレビ東京のマーケット情報などと比較すると、「あれ、反映が遅い?」と感じるケースが多くなります。
なぜ遅延が起こるのか?仕組みと理由
株価データは各取引所から有料で提供されているため、トレーディングビューもそのデータを取引所から仕入れて配信しています。リアルタイム配信にはライセンス料が必要なため、無料プランでは遅延付きの情報を提供することでコストを抑えています。
これはトレーディングビューに限らず、他の株式チャートツールでもよくあることで、たとえば「Yahoo!ファイナンス」のWeb版も一定の遅延があります。
リアルタイムで株価を見る方法:有料プランまたはデータ追加
リアルタイムの株価データを利用したい場合は、トレーディングビューの有料プラン(Pro、Pro+、Premium)を検討する必要があります。ただし、有料プランでも日本株(東証など)は別途リアルタイムデータ購読の追加が必要です。
たとえば「Tokyo Stock Exchange (TSE)」のリアルタイムデータを月額で追加すると、リアルタイム表示が可能になります。月額200~300円ほどの追加コストが発生するのが一般的です。
他の選択肢:証券会社の取引ツールとの併用
証券口座をお持ちの方であれば、証券会社が提供する取引アプリやチャートツール(例:SBI証券のHYPER株、楽天証券のiSPEEDなど)では無料でリアルタイム株価を確認できます。トレーディングビューでチャート分析を行いつつ、リアルタイムの株価は証券アプリで補完するという使い方もおすすめです。
このようにすれば、コストを抑えつつ、遅延のない情報に基づいた判断が可能になります。
無料版でも使い方次第で十分役立つ
無料版でも、過去のチャート検証、テクニカル分析、アラート機能などは非常に充実しており、短期トレードをしない限りは大きな不便を感じないという人も多いです。長期投資やスイングトレードの分析であれば、無料版で十分対応可能でしょう。
短期でリアルタイムの反応を求める場合だけ、リアルタイムデータの追加が検討されるべきです。
まとめ:遅延は無料版の仕様、目的に応じた使い分けがカギ
トレーディングビューの無料版では、日本株を含む多くの市場で株価に15〜20分の遅延があるのは仕様であり、不具合ではありません。リアルタイムデータが必要であれば、有料プランやデータ追加を検討する、あるいは証券会社のツールと併用するのが賢い選択です。
投資スタイルに合わせて最適な使い方を見つけましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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