SBI証券の信用取引で東証とPTSが分割表示される理由と統一して取引する方法

株式

株式取引をしていると、同じ銘柄なのにSBI証券の取引画面で「東証」と「PTS」が別々に表示されることに違和感を覚える方もいるかもしれません。特に信用取引をしていると、注文時にどの市場で注文するか迷ってしまうケースもあります。本記事では、SBI証券での信用取引における東証とPTSの違いや、取引市場を統一するための具体的な操作方法を解説します。

SBI証券で表示される「東」と「PTS」とは?

「東」は東京証券取引所(東証)を指し、「PTS」は私設取引システム(Proprietary Trading System)を意味します。PTSは夜間や早朝でも取引可能な利点がある反面、信用取引の対象外である場合が多く、現物取引中心の仕組みです。

つまり、SBI証券では「現物取引」なら東証とPTSを選べますが、「信用取引」は基本的に東証のみ対応というルールがあるため、2つが分割表示されるのです。

信用取引ではPTSは使えない

2025年時点で、SBI証券では信用取引でPTS市場を利用することはできません。これはSBIに限らず、多くの証券会社で共通する制限であり、制度信用や一般信用といった商品設計の都合も関係しています。

そのため、信用取引を行いたい場合は、必ず「東証」を選択して注文する必要があります。PTS価格は参考情報として活用されるだけです。

取引画面での市場選択を統一する方法

SBI証券のPCサイトやスマホアプリでは、注文画面に「市場選択」欄があります。信用取引を行う場合はこの欄で「東証」を選択しておきましょう。PTSを選ぶとエラーになります。

たとえば、スマホアプリ「SBI証券 株アプリ」では、銘柄選択後に「現物」「信用」「PTS」といったボタンが並んでいます。この中で信用取引をタップすれば自動的に東証になりますが、PTSを誤って選ぶと「この取引では利用できません」と表示されます。

なぜPTS価格が参考になるのか

PTSは主に夜間取引や早朝取引で使われ、相場全体の先行きを示す指標になることがあります。たとえば、米国株が大きく上昇した翌朝、PTSで先に高値が付くことも珍しくありません。

これを見て信用取引の成行注文や指値設定を調整するなど、PTSを「価格の先読みツール」として活用するのが投資家の一般的な使い方です。

スマートに信用取引を行うための注意点

信用取引で東証に絞って注文を出す際、PTSでの値動きに惑わされて過剰な価格乖離で注文を出すことは避けるべきです。あくまで市場の板情報と取引時間に応じた戦略が重要です。

また、注文画面で常に東証を選択した状態にしておけば、誤発注のリスクを減らすことができます。設定で「前回と同じ市場を保持する」といった項目があれば活用しましょう。

まとめ:信用取引と市場選択の正しい理解が大切

SBI証券で信用取引を行う際には、必ず「東証」を選んで取引する必要があり、「PTS」はあくまで現物取引向けの市場です。両者の違いを理解することで、取引エラーを防ぎ、スムーズな売買が可能になります。

市場選択の違いは投資家としての判断力にも影響する部分なので、取引ツールや市場の仕組みに慣れておくことが大切です。

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