近年、金やプラチナと並んで注目されている「銀(シルバー)」。特に投資対象として関心が高まり、実際に価格も変動しています。この記事では、2021年から2024年までの銀価格の推移を中心に、上昇の背景や今後の見通しなども交えて解説します。
過去3年間の銀価格の推移
銀価格は、2021年から2024年の間でおおよそ20〜40%前後の変動がありました。
- 2021年初頭:1トロイオンス=約27ドル前後
- 2022年:一時的に22ドル台まで下落
- 2023年:再び25〜26ドル台に回復
- 2024年春:一時30ドル突破と大幅上昇
2024年5月には31ドル台まで上昇する場面もありました。これにより、2021年の安値水準から約30%以上の上昇となりました。
なぜ銀価格が上がったのか?主な要因
銀価格がここ数年で上昇している背景には、いくつかの要因があります。
- インフレ懸念:アメリカを中心にインフレが進行し、貴金属が「価値の保存先」として注目。
- 産業需要の拡大:電気自動車や太陽光パネルの需要増で、銀の使用量も増加。
- 米ドルとの関係:ドル安局面では銀を含むコモディティ価格が上がりやすい。
特に、再生可能エネルギー分野における需要が急増しており、それに伴い投資資金も流入しています。
投資先としての銀の特徴とリスク
銀は「金よりも価格が安く始めやすい」ことから、個人投資家にも人気です。一方で、以下のような特徴や注意点もあります。
- ボラティリティ(変動性)が高い:金と比較して価格が大きく動きやすい。
- インフレヘッジ資産:紙幣価値が下がったときのリスク回避先。
- 長期保有に適する:短期的には価格変動が激しいため、中長期視点が重要。
たとえば、2022年のように景気後退懸念が高まる局面では、価格が大きく下落することもあります。
銀投資の方法:現物・ETF・先物など
銀投資にはさまざまな方法があります。代表的なのは以下の通りです。
- 現物(コイン・地金):手元で保有できる安心感がある。
- 銀ETF(上場投資信託):証券会社で手軽に購入可能。例:GLD、SLVなど。
- 先物取引:上級者向け。レバレッジあり。
たとえば、初心者であれば「銀ETF」から始めるのがおすすめです。国内証券会社でも取り扱いがあります。
今後の見通しと注意点
銀価格は引き続き産業需要と金融市場の動向に左右されると考えられます。特に再エネ関連の需要は今後も伸びるとされ、一定の上昇余地が期待されます。
ただし、米国の利上げやドル高局面では逆風となる可能性もあります。価格が高騰しているときほど、慎重な判断が必要です。
まとめ:銀価格は中長期で上昇傾向。投資先としての魅力も拡大
2021年〜2024年にかけて、銀価格はおおよそ20〜30%以上の上昇を記録しました。インフレ対策、再生エネルギー需要の拡大などが価格を押し上げた要因といえます。
これから銀への投資を検討している方は、自身の資産配分やリスク許容度を考慮しつつ、少額から始めてみるのも良いかもしれません。

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