新社会人として初めての大きな買い物である車の購入と、将来を見据えた資産形成としてのNISA。どちらも重要なライフイベントですが、限られた資金の中でどのように優先順位をつけ、無理なく進めていくべきか悩む方も多いでしょう。本記事では、現実的な資金計画の立て方と、車とNISAをどうバランス良く考えていくべきかを解説します。
まず確認したいのは「目的の期限」
車の購入は「1年以内」と明確な期限がある短期的な目標です。一方、NISAは「将来の資産形成」という長期的な目的です。この違いを踏まえると、まずは短期的な目標である車の購入費用を優先的に貯めるのが堅実な判断となります。
たとえば、年収250万円の新社会人が月5万円ずつ貯金すれば、10か月で50万円、現在の貯蓄50万円とあわせて100万円が貯まり、ボーナスを加えれば120万円に届く可能性もあります。
投資に向ける資金は「余裕資金」から
NISAは元本保証のない投資です。そのため、「すぐに使う予定のあるお金」や「急な出費に備える生活防衛資金」は絶対にNISAに回してはいけません。生活費3か月分を生活防衛資金とし、車の購入に必要な資金を確保したうえで、はじめてNISAへの投資を検討するのが理想的です。
車を購入するためにNISAを解約する、というのは資産形成の観点から非常に非効率です。特に新NISAは長期投資を前提とした制度で、5年、10年と時間をかけて運用益を非課税で伸ばしていくことに価値があります。
同時並行は可能か?
どうしてもNISAも始めたいという方は、「車の資金を確保しつつ少額からNISAをスタート」するという選択もあります。たとえば、月5万円のうち4万円を車の積立に、1万円をNISAに回すという方法です。
この方法であれば投資の習慣をつけつつ、最終的には車の資金も確保できます。ただしこの場合も、NISAに入れる金額は「最悪ゼロになっても生活に困らない範囲」にとどめることが鉄則です。
現実的な資金計画の一例
項目 | 内容 |
---|---|
現在の貯蓄 | 50万円 |
目標額(車) | 120万円 |
必要な追加貯蓄 | 70万円 |
月の貯金額 | 5万円 |
貯まるまでの期間 | 14か月(ボーナス含めば短縮も可能) |
このように、目標金額と貯蓄ペースから逆算すれば、どれくらいで車が買えるかが見えてきます。NISAはこの目処が立ってから始めても遅くありません。
まとめ:焦らず、優先順位を明確に
新社会人の資産形成では「安全性」が最も大切です。車の購入という具体的な支出予定がある場合、まずはそこに集中することが重要です。NISAは逃げません。資金に余裕が出てからでも充分に始められます。
焦らず、一歩ずつ。目の前の目標をクリアしながら、将来への準備を進めていきましょう。

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