コインチェックで指値注文したのに全部買えない?部分約定の仕組みと対策を解説

資産運用、投資信託、NISA

暗号資産取引に慣れてきたころ、誰もが一度は直面するのが「指値注文を出したのに、なぜか一部しか約定しなかった」という疑問です。特にコインチェックのような販売所形式と取引所形式が併存するプラットフォームでは、この点に戸惑うユーザーも少なくありません。本記事では、注文数量通りに約定しない理由や、そのメカニズム、対策を解説します。

指値注文とは?そしてなぜ全部約定しないのか

指値注文とは「この価格で買いたい・売りたい」という価格指定付きの注文方法です。ただし、あくまでその価格で取引相手が現れたときにのみ約定します。

たとえば「12.4円で4800枚買いたい」と指値を出しても、相手が12.4円で売ってくれる量が2000枚分しかなければ、その時点では2000枚分のみの「部分約定」にとどまり、残りは注文板に残り続けます。

実際の取引板にはどんな注文が並んでいるのか

取引所形式では、買い注文と売り注文が価格順に並びます。自分の注文とマッチする量しか相手がいなければ、そこまでしか成立しません。

例:12.4円で売りに出ていた注文が「400枚 × 5つ」しかなければ、あなたの指値注文もそこまでしか成立せず、計2000枚分のみが約定します。これは仕様上の動作であり、システムのエラーではありません。

部分約定の履歴はどのように表示される?

コインチェックなどでは、部分約定が起こるたびにその都度履歴に記録されます。今回のように「+400 × 5回」などと表示されるのは、その都度成立したことを意味します。

未約定分はそのまま指値注文として残り、価格や板の状況によりその後も自動的に約定していく可能性があります。

部分約定を避けるためにできる対策

  • 現在の板情報を確認してから注文する
  • 市場価格に近い金額で指値を設定する
  • 販売所ではなく取引所を使う(取引所でしか指値注文はできません)
  • 少量ずつ注文を分けて出す

なお、販売所ではなく、取引所での取引でしか指値注文はできないため、購入画面の切り替えを間違えないよう注意しましょう。

類似の事例と注意点

他の暗号資産でも同様の事例はあります。たとえばビットコインやリップルなどで人気銘柄であっても、価格が急変動しているときには一瞬で注文板が変わってしまい、部分的にしか約定しないこともあります。

また、注文後に相場が動き、指定価格での売り注文が消えてしまうと、注文が成立せずに残ってしまう場合もあります。

まとめ:部分約定は正常な仕組み、焦らず板を読む習慣を

コインチェックの指値注文で希望の数量が買えない原因の多くは「部分約定」によるものです。これは異常ではなく、取引板にある注文の量に依存する正常な動作です。板の動きをよく確認し、指値の使い方やタイミングを工夫することで、より思い通りの取引に近づけるでしょう。

少しずつ経験を重ね、慣れていくことが大切です。

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