ある日久しぶりに証券口座を確認したら、以前より株数が増えていた…そんな経験はありませんか?特にメタプラネットのような急成長中の銘柄では、株式分割(あるいは併合)によって株数が変動することがよくあります。本記事では、株式分割や併合の基本をやさしく解説し、保有株数が増減することの意味やメリット・デメリット、今後起こり得るシナリオについても紹介します。
株式分割とは?10株が100株になる理由
株式分割とは、企業が発行済み株式を一定の割合で分割し、株主の保有株数を増やす措置です。例えば「1株→10株」の分割が実施されると、保有していた10株は100株になります。このとき、株価も分割比率に応じて引き下げられるため、資産価値が増えるわけではありません。
株式分割は株価が高くなりすぎて取引しにくくなったときに、投資家層の拡大を狙って行われることが多いです。つまり、企業にとっては流動性の向上が目的です。
反対に株式併合もある?100株が10株に戻る可能性
株式併合とは、複数の株を1株にまとめる処理です。たとえば「10株→1株」の併合が行われた場合、保有していた100株は10株になります。株価は10倍になり、こちらも資産価値は基本的に変わりません。
併合は、株価が極端に低くなって「上場維持基準」に抵触しそうなときなどに行われることが多く、企業イメージの改善などを目的とするケースもあります。
分割・併合による主なメリットとデメリット
項目 | 株式分割 | 株式併合 |
---|---|---|
メリット | 取引単位が下がり購入しやすくなる | 株価が上昇し信用力の回復が期待できる |
デメリット | 株価が下がるため割安と誤解されやすい | 流動性が低下する可能性がある |
また、併合の場合は「端株(はかぶ)」が発生し、売却の手続きが煩雑になるケースもあります。
なぜメタプラネットの株数が変わったのか?
メタプラネットでは2024年に株式分割が実施され、保有株数が自動的に増えた可能性があります。証券会社の「お知らせ」や企業IR情報で「株式分割実施」の記載があれば、それが理由です。証券口座の保有株数と、分割の比率(例:1→10)を照らし合わせて確認すると納得できるはずです。
このような変更は自動的に反映されるため、投資家が特に何かをする必要はありません。ただし、今後の売却時には取引単位の確認や、分割・併合前後の株価の違いに注意しましょう。
今後また株数が変わることはあるのか?
企業の判断によって、将来的に再び株式分割や併合が行われる可能性は十分にあります。とくに成長企業では分割の頻度が高く、一方で上場廃止のリスクがある場合などは併合されることもあります。
ただし、いずれの場合も事前にIR(投資家向け情報)や証券会社からのお知らせで周知されるため、逐次確認しておくことが大切です。
まとめ:株数の変化は驚かず仕組みを知って冷静に対応を
保有株数が10株から100株に変わるのは、株式分割による可能性が高く、資産が増えたわけではありません。同様に、将来的に株式併合で減る可能性もありますが、それも企業の意図や制度に基づいた合理的な処置です。
株数が変動しても焦らず、企業の発表や証券会社からの通知を確認し、正しい情報に基づいた判断を心がけましょう。

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