トレードの世界では「ひとつの手法に絞るべきか」「複数の手法を使ってチャンスを増やすべきか」というテーマは非常に議論の的になります。この記事では、多数の手法を扱う上でのメリット・デメリット、そして使いこなすために必要なマインドと実践方法について解説します。
複数手法の併用がもたらすチャンスの拡大
相場の状況は常に変化しています。一つの手法だけではチャンスが限られてしまうことがあるため、複数の手法を持つことで幅広い相場に対応できるようになります。
例えば、トレンドフォロー型の手法とレンジ相場向けの逆張り手法を両方持っていれば、それぞれの局面に応じて柔軟に対応できます。これによりエントリー回数の増加=収益機会の増加につながる可能性があります。
複数手法運用の落とし穴:認知負荷と混乱
ただし、手法を増やせば増やすほど「どの手法をいつ使うか」の判断に迷いや混乱が生じやすくなります。「全部のチャートを見て疲れるだけ」「結局エントリーできない」という事態に陥ることも少なくありません。
また、手法のルールが似ていても微妙に違う場合、条件が混ざってしまい中途半端なトレードになるリスクも高まります。
気合い=集中力と意図的な監視力
複数の手法を同時に運用するには、気合いというよりも「集中力」や「意図的な監視力」が必要です。漫然とチャートを眺めるのではなく、「今はどの手法に該当する局面なのか?」を明確に意識することが求められます。
そのためには、トレード前にチェックリストやトリガー条件を明示し、感情に流されず機械的に判断するスキルを養う必要があります。
実例:3つの手法を監視しているトレーダーのルーチン
たとえば、ある専業トレーダーは「押し目買い型トレンド手法」「ブレイクアウト手法」「移動平均線乖離の逆張り手法」の3つを使い分けています。
このトレーダーは、朝の時点で主要銘柄のチャートにそれぞれ該当しそうなパターンをマーキングし、監視の優先順位を決めています。そしてトレード時間中はルールに適合するかだけを監視し、感情ではなくルールの条件で淡々と判断します。
複数手法を扱うなら「分業」と「自動化」も考える
手法の数が多くなると、自分一人で全てを監視するのは物理的に難しくなります。その場合、以下のような工夫も有効です。
- アラート機能を活用して条件一致時のみ対応する
- 自作インジケーターで視覚化し負担を減らす
- 優先度の高い手法にフォーカスし、他は補助的に扱う
特に仕事をしながらの兼業トレーダーにとっては「全部見ようとしない」ことも重要な戦略になります。
まとめ:複数手法を使いこなすには熱意+仕組み化が鍵
多数の手法を扱うことでチャンスは確かに増えますが、その分「気合い」と同時に「仕組み化された戦略」が必要です。感情に任せて手法を変えるのではなく、ルールに基づいた判断と継続的な検証が成功のカギを握ります。
最終的には、自分に合った手法と運用体制を確立し、「気合い」に頼らなくても自然体で継続できるスタイルを目指しましょう。

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