トレードにおいて「フェイク(だまし)」は避けたいリスクの一つと考えられがちですが、実はこの“フェイクの動き”こそがチャンスになる場合もあります。フェイクの動きを利用するトレーダーも存在し、それにはある共通した感覚とスキルが求められます。本記事では、フェイクに乗るとはどういうことか、そのリスクと戦略、成功のために必要なセンスについて解説します。
フェイクの動きとは?基本を押さえよう
フェイクとは、ブレイクアウトしたように見せかけてすぐに反転するような“だましの動き”のことです。例えば、レンジを上抜けた直後に反落するパターンが代表的です。
このような動きは、損切りを巻き込んで一気に値が飛ぶため、一部のトレーダーにとっては逆方向へのエントリーチャンスとなります。つまり“他人の損切りは自分の利益”という考え方です。
フェイクに乗る=逆張りではない
フェイクの動きに乗るというと、単なる逆張りと勘違いされがちですが、これは誤解です。むしろ、ブレイクの流れが一旦失速し、大衆心理が一気に反転するタイミングを狙うのが本質です。
具体的には、価格が上に抜けて出来高が急増したのにすぐ戻された場合、「買いの失敗」が可視化されます。ここで売りエントリーすれば、大衆の損切りが自分の利益になります。
フェイクを見極めるためのセンスとは
フェイクをチャンスと見抜くためには、以下のような“センス”が求められます。
- 相場参加者の心理を想像する力
- 出来高やローソク足の異常値に気づく観察眼
- 複数時間軸でトレンドの背景を把握する能力
たとえば、明らかに指標発表などのイベントがない場面で突然の上抜けが起きた場合、それはフェイクの可能性が高いです。「ここで買う人が多いはず」と思った瞬間が、実は売り場ということも。
実例:日経225でのフェイク動き活用例
日経225が直近高値を突破して上昇した瞬間、大量の買いが入ったように見えたが、1分後には元のレンジ内に戻った。このタイミングで高値圏に出現した陰線を確認し、戻り売りでエントリー。結果として急落に乗り、30分で+120円の利幅が出た。
このように、“買ってくる人が多い”ポイントであえて売りを狙うには、それなりの経験と検証に基づく判断が不可欠です。
フェイクに乗るトレードの注意点
フェイクに乗るにはリスク管理も重要です。以下の点には特に注意が必要です。
- エントリー後すぐに伸びなければ即撤退
- 利確は欲張らず短期で
- 逆指値(ストップ)は小さめに設定
フェイクが本物かどうかは“リアルタイムの値動き”でしか判断できないため、明確なルールと冷静な対応が不可欠です。
まとめ:フェイクの動きは勝機にもなるが“見極め力”がすべて
フェイクの動きに乗る戦略は、他のトレーダーの心理と行動を読むゲームです。「ここでみんなが買う」と思えるタイミングこそ、逆方向へのチャンスになります。
とはいえ、それを実際のトレードで活かすには経験と検証、そして反射的な判断力が求められます。フェイクに“殺気立って”飛びつくのではなく、冷静に相場の騙し合いに参加できるメンタルこそが、勝者への鍵となるでしょう。

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