2025年に入ってプラチナ価格が1オンス約1,400ドル台まで上昇し、11年ぶり高水準に達しました。しかし、過去の巨大な急騰からの急落の前例を踏まえると、今後の動向には慎重な視点が求められます。
プラチナ価格急騰の背景
2025年6月、プラチナは月間で27%超の急上昇となり、1986年以来最大の上昇率を記録しました :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
背景には南アフリカでの供給減、中国での宝飾需要の回復、「ゴールド疲れ」による需要シフトもあり、世界的な供給不足が鮮明になっています :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
しかし専門家は調整懸念を指摘
一部のアナリストは、急騰を「ブローフォップ」の兆しと見ており、先物市場ではコンタンゴ(順ザヤ)状態が供給不安の緩和を示しています :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
またテクニカル的には直近1ヶ月で30%以上の上昇があり、このパターンは2008年初にもみられ、その後40%程度の急落につながった点も警戒材料です :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
2008年の事例から学ぶ教訓
2008年3月、プラチナは1オンス2,308ドル超の史上最高値を記録しましたが、その後世界金融危機が勃発し11月には762ドルまで約67%急落しました :contentReference[oaicite:4]{index=4}。
この背景には原油・穀物等と連動したコモディティバブルや投機、南アの供給障害、そしてリーマンショックという外的ショックが重なったことが挙げられます :contentReference[oaicite:5]{index=5}。
「今回は同じ展開か?」—今と2008年の違い
現在は供給不足や宝飾・工業需要が堅調で、2008年のように世界的な信用危機や景気後退のトリガーがすぐに起こる可能性は低いとされています。
ただし、市場心理が楽天的すぎる局面では利益確定の動きが急に出るリスクは常にあります。
投資家が押さえるべきポイント
- ファンダメンタル: 供給不足、中国需要、プラチナ独自の用途など
- テクニカル: コンタンゴ状況、RSI過熱(70以上)、50日移動平均比30%超の上昇
- 外部リスク: 世界景気、金融ショック、急な金利調整など
まとめ
今回のプラチナ急騰は、2008年とは異なる「実需主導」の上昇です。一方で、急騰局面で起こり得る急落リスクも排除できません。
投資を検討する場合は、「心理的に過熱か」「2008年と同様の逆回転が起きる可能性は?」を常に意識しておく必要があります。

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