トレードで利益を最大化するために「利を伸ばす」戦略が重要とされますが、実際には多くのトレーダーがその過程で逆行に遭い、建値決済や損切りになる経験をしています。本記事では、その原因と対策について、具体例を交えて解説します。
なぜ利を伸ばそうとすると逆行を食らいやすいのか
利を伸ばすには、ある程度ポジションを放置してトレンドを追いかける必要があります。しかし、相場は一方向に一直線で動くことは稀で、途中での押し目や戻りが頻繁に発生します。
そのため、トレーリングストップや建値ストップを狭く設定しすぎると、一時的な調整で決済されてしまうことがよくあります。これが「利を伸ばせない」最大の原因です。
具体例:逆行で建値決済されたパターン
例えば、USD/JPYを145.00で買い、146.00まで上昇した際に建値ストップを設定したケースを考えます。価格はその後145.10まで下がって建値決済され、その後147円まで上昇してしまった、ということが起こり得ます。
このように、建値ストップを早く入れすぎると、せっかくの上昇波を逃す可能性があるのです。
利を伸ばすためのリスク管理テクニック
利を伸ばすにはリスクも取らなければなりません。以下の方法が有効です。
- 部分利確:一部を確定して精神的な余裕を持たせる
- トレーリングストップの工夫:高値更新ごとにゆるやかにストップを上げる
- ATRを活用:ボラティリティに応じたストップ位置の調整
これらを活用することで、「利を伸ばしつつ、損もしにくい」トレードが可能になります。
利確はシナリオとセットで考える
利確のポイントを「何pips上がったら」ではなく、「○○というシナリオが崩れたら」と決めることが重要です。例えば「この上昇は日足の戻り高値まで」と想定していた場合、その直前で利確するのが合理的です。
価格目標+時間軸+相場環境を組み合わせて、出口戦略を練ることが安定した利確につながります。
感情的な利伸ばしが失敗を生む
「もっと伸びるかも」「利大にしないと意味がない」といった欲が判断を狂わせる原因になります。エントリー前に利確ポイントとロジックを設定しておくことで、冷静な判断を維持しやすくなります。
トレードは確率のゲームであり、全てのポジションで大きな利益を狙うのは現実的ではありません。
まとめ:利を伸ばすためには計画と柔軟性が鍵
利を伸ばす戦略は非常に有効ですが、その裏には逆行による決済のリスクも存在します。戦略的なストップ管理、部分利確、そしてシナリオベースの判断を取り入れることで、利を伸ばしつつも逆行での損失を抑えることが可能です。
「利を伸ばす=我慢」ではなく、「理論に基づいた柔軟な対応」が勝ち残るための秘訣です。

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