FXの自動売買(EA)を同じロジック・同じLot数で複数口座に導入しているのに、利益に差が出る──そんな現象に悩んだ経験はありませんか?本記事では、なぜ同じ設定でも口座ごとに結果が異なるのか、その主な原因と対策をわかりやすく解説します。
原因1:利用しているFX業者の違い
同じEAを使っていても、FX業者が異なるとサーバーの遅延、約定力、スプレッド、スリッページの設定などが影響し、結果に差が出ます。
例えばA社では注文が即時に通るのに対し、B社では約定がわずかに遅れたために希望価格とズレてしまい、利確・損切りポイントがずれることがあります。
原因2:サーバーのスペック・VPS環境の差
EAはサーバーの処理速度に大きく依存します。VPS(仮想専用サーバー)を使っている場合、スペックやPing(応答速度)の差がトレードの結果に影響することがあります。
特にスキャルピング系のEAでは、1〜2ミリ秒の差が収益に直結するため、口座ごとに使っているサーバーのスペックを見直すことも重要です。
原因3:口座のレバレッジ・資金量の違い
同じLot数でも、証拠金残高やレバレッジによって、ブローカー側が注文執行の制限をかけているケースがあります。
資金が少ない口座では、マージン不足やロスカット回避のためにEAが意図しない挙動をすることもあるため、同じ環境を保つことが大切です。
原因4:価格フィード(レート配信)のズレ
ブローカーによって、為替レートの配信タイミングが微妙に異なることがあります。特にボラティリティが高い時間帯(指標発表時など)には、1秒未満のズレでも結果に大きく差が出ることがあります。
同じロジックでエントリー・決済しているように見えても、わずかな価格の違いで利幅や損失が異なるのです。
原因5:ローカル時間設定やスプレッドフィルター
一部のEAは「〇時以降にエントリー」「スプレッドが〇pipsを超えたらエントリー停止」などの条件を持っています。
このような場合、証券会社やMT4/MT5のサーバー時間に差があると、同じタイミングでの注文が実行されないことがあります。
実例:同じEAでも5,000円の差が出たケース
あるユーザーは、同一ロット・同一EAをA社とB社で同時運用していたところ、月間で約5,000円の利益差が発生。原因を調べたところ、スプレッドの平均がA社は0.3pips、B社は0.5pipsであり、それが蓄積して差になっていたとのことでした。
対策:再現性を高めるためにできること
- 同じFX業者・同じサーバースペック・同じVPSを利用
- スプレッド・レート配信の安定性を確認する
- EAが依存するロジック条件(時間帯・スプレッドなど)を理解する
- ログや取引履歴を比較し、差の原因を定量的に把握する
同一環境を再現することが、自動売買での収益安定化の鍵となります。
まとめ
同じ自動売買でも口座ごとに利益に差が出るのは珍しいことではありません。FX業者の違い、サーバー環境、スプレッド、価格フィードなど、さまざまな要因が複合的に影響します。EAの動作条件をよく理解し、可能な限り同一環境で運用することで、パフォーマンスの安定化が図れるでしょう。

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