「1ドル140円に到達したら、予約中の注文を自動で取り消したい」と考えたことはありませんか?実は、こうした“条件付きキャンセル”の機能はFXの標準的な注文機能には存在しないことが多く、対応している業者も限られます。本記事では、そのような設定ができる口座の有無と代替手段を紹介します。
一般的なFX注文にはキャンセル条件の設定はない
多くの国内FX業者では、IFD(新規→決済セット)やOCO(同時発注)、IFO(新規+利確&損切りセット)などの注文は可能ですが、「特定の為替レートに達したら既存の予約注文をキャンセルする」といった機能は基本的に備わっていません。
注文はユーザーの手動操作か、注文成立条件が満たされたときに執行されるため、“条件付きキャンセル”を自動化するには工夫が必要です。
条件付きキャンセルが可能な取引環境とは
MT4(MetaTrader 4)やMT5といったプラットフォームを提供するFX業者であれば、スクリプトや自動売買(EA)を活用して「条件付きキャンセルロジック」を組むことが可能です。
たとえば、次のようなロジックが構築可能です。
- ドル円が140円に到達したら
- 未約定のBUY LIMIT注文を取り消す
このような条件は、プログラムとして書けば自動で処理されます。
MT4/MT5対応業者の一例
- OANDA Japan(MT4/MT5対応)
- 外為ファイネスト(MT4対応)
- 楽天証券(MT4は2023年終了)
- AXIORY、Titan FX、Tradeview(海外業者)
MT4口座を開設すれば、自分でスクリプトを書くか、外注でEAを作成してもらうことで「特定条件で注文を自動キャンセルする」運用が可能になります。
代替手段:アラート機能と手動操作の組み合わせ
もしMT4/MT5が使えない場合でも、レートが140円になったら通知を受け取る「価格アラート機能」を活用する方法があります。
多くの国内FXアプリ(例:GMOクリック証券、DMM FX、外為どっとコムなど)にはアラート機能が備わっており、設定レートに到達するとスマホ通知が届きます。
その通知を見て、ユーザー自身が予約注文を手動でキャンセルすることで、擬似的に「条件付きキャンセル」に対応できます。
実例:OANDA Japan+MT4を使ったケース
あるユーザーは、OANDA JapanのMT4口座で「ドル円が140円になったらBUY LIMIT注文をキャンセルする」EAを作成し、放置運用を実現しました。簡単なスクリプトでも実装でき、他の条件(時間や曜日など)と組み合わせて柔軟な管理が可能になっています。
このように、プログラムベースで運用することで注文管理の効率化が図れます。
まとめ
現状、国内FX業者の標準機能では「〇〇円に到達したら注文を自動キャンセルする」といった細かい条件設定はできません。しかし、MT4/MT5環境を活用すればEAで実現可能です。難しい場合はアラート機能を駆使して手動キャンセルするのも有効な代替策です。自分の運用スタイルに合った方法を選び、リスク管理をスマートに行いましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント