FXトレードで複数の通貨ペアを監視していると、通貨を切り替えるたびに上位足(上の時間足)を確認するのは手間がかかります。特に初心者や記憶に自信のないトレーダーにとって、「あれ、この通貨の4時間足どうだったっけ?」となるのはよくある悩みです。この記事では、通貨ペアごとに上位足をどう扱うべきか、そしてそれを効率的に行うための具体的な方法を紹介します。
上位足の確認は原則毎回必要。その理由とは?
テクニカル分析の基本において、マルチタイムフレーム分析は重要です。トレンド方向を把握するために、少なくとも1つ上の時間足は確認しておくことが推奨されます。
通貨を切り替えた際に、その通貨の環境認識(トレンド、レンジ、サポレジ位置)を誤ると、エントリーの質が著しく低下するため、上位足を毎回確認するのは原則的に必要です。
記憶に頼らないための実践的な方法
複数通貨を監視するなら、記憶力に頼らず「メモ・記録型」の分析習慣を取り入れるのがおすすめです。例えば以下のような方法があります。
- 通貨ペアごとにノートやスプレッドシートで環境認識を記録
- MT4/MT5やTradingViewでチャートに直接メモやラインを残す
- 監視通貨を3~5ペア程度に絞り、定期的に上位足をチェックするルーティンを作る
特にチャートにライン・ゾーン・矢印などを描画しておくと、再確認の負担が大きく軽減されます。
マルチタイムの効率的な組み合わせ例
時間足ごとの関係性を決めておくと、トレード判断がスムーズになります。以下はよく使われるセット例。
- 5分足エントリー → 15分足・1時間足で方向性確認
- 15分足エントリー → 1時間足・4時間足
- 1時間足エントリー → 4時間足・日足
このように事前に「どの上位足を確認するか」を固定化しておくと、切り替え時に迷いが少なくなります。
実例:記録型トレーダーの手法
30代の兼業トレーダーAさんは、毎朝6時と21時に、監視する6通貨ペアについて、日足・4時間足・1時間足の環境認識をGoogleスプレッドシートに記録。チャートにもラインを引き、通貨切替のたびにメモを見返すことで「毎回上位足を見直す手間がなくなった」と話しています。
また、20代の専業トレーダーBさんは、TradingViewでテンプレートを作成し、通貨ごとのチャートセットアップを保存しておくことで、時間足の再確認を一瞬で済ませています。
補足:MTF分析を支援する便利ツール
以下のようなツールを活用することで、時間足確認の手間を大幅に省略できます。
- TradingViewの「マルチレイアウト機能」:1画面に複数時間足を同時表示
- MT4/MT5のインジケーター:上位足のローソクやラインを下位足に反映
- チャート分析用アプリ(NotionやEvernote)と連携した記録管理
特にマルチレイアウトは「常に上位足を目に入れた状態」でトレードできるため、認識ミスが大きく減ります。
まとめ:確認の手間は工夫次第で最小限に
複数通貨ペアを監視するなら、上位足の確認は毎回するのが基本です。しかし、記録や可視化の工夫次第で、その手間は大きく減らすことができます。
記憶力に頼る必要はありません。仕組み化・ツール活用・ルール整備によって、より精度の高いトレード環境を構築しましょう。

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