FX(外国為替証拠金取引)は、資金さえあれば誰でも始められる投資手段です。そのため「FX専業トレーダーとして生計を立てる」と考える人も少なくありません。しかし実際には、多くの人が途中で挫折するのも現実です。この記事では、FX専業として稼ぎ続けることが難しい理由や、成功するために必要な条件を具体的に解説します。
誰でもFX専業にはなれるが、継続して稼ぐのは難しい理由
FX専業になるために資格や審査は必要ありません。そのため、自己資金とネット環境があればすぐにでも専業トレーダーとして活動可能です。しかし、「継続して稼ぐ」ことは別問題です。
たとえば、ある程度の勝率を出せるトレードスキルがあっても、損小利大のトレードスタイルや資金管理ができなければ、数回の大きな損失で資金を失ってしまうこともあります。
多くの専業トレーダーが稼げなくなる典型的な原因
- 感情的なトレード:損失を取り返そうと無計画にポジションを持つ「ポジポジ病」
- 資金管理の失敗:レバレッジをかけすぎて証拠金維持率が低下
- 生活費のプレッシャー:日々の生活費をFX収益で賄おうとするとトレードの質が落ちる
たとえば、月30万円の生活費をFXで稼ぐと決めると、どうしても無理にエントリーしたり、リスクを大きく取ってしまう傾向があります。これは非常に危険です。
実際に稼ぎ続けている専業トレーダーの特徴
成功しているトレーダーにはいくつかの共通点があります。たとえば次のような点です。
- 過去数年分のトレード日誌をつけており、自己分析を欠かさない
- 自分の得意な時間帯・通貨ペア・戦略を明確に把握している
- 資金管理ルール(例:1トレードでのリスクは口座資金の1%以内)を徹底
- 収益の一部を定期的に現金化し、投資とは切り分けた生活費を確保している
専業で生き残っている人ほど、「相場と自分を冷静に見つめ続ける」能力に長けています。
専業を目指すなら知っておきたい収支の現実
FXで生活するには、単に月収30万円を稼げばよいという話ではありません。社会保険料・国民年金・税金・緊急資金など、会社員時代には見えなかった支出も自己負担となります。
たとえば、年収360万円(30万円×12か月)を稼いでも、実際に手元に残るお金は月20万前後になることも。専業トレーダーは、「利益=生活費+予備資金+税金」を超える金額を稼ぎ続ける必要があるのです。
専業を目指す前に準備しておきたいこと
- 生活費2〜3年分の貯金(トレード以外の口座に)
- 複数の収益源(ブログや情報発信、他の副業)
- 確定申告や税務の知識
- 継続的な学習と自省ができる環境
また、FXの収益が伸びない月に焦らないためにも、最低限の固定費削減や生活水準の見直しも重要です。
まとめ:FX専業は可能だが「職業」としての覚悟が必要
FX専業トレーダーになること自体は簡単です。しかし、長く安定して稼ぎ続けるには、単なる相場観やテクニック以上に、資金管理・自己管理・生活設計といった包括的なマネジメント能力が求められます。
本気で目指すなら「趣味の延長」ではなく、「職業トレーダー」としての覚悟を持ち、徹底した準備とリスク管理を行いましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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