NISA口座で配当金は非課税に?配当の受け取り方法と国内・海外株の違いをわかりやすく解説

資産運用、投資信託、NISA

NISA口座を開設したばかりの方にとって、「配当金の受け取り方法」をどう設定するかは、意外と見落とされがちな重要ポイントです。特に国内株式・海外株式の違い、証券口座か銀行口座かの設定次第で、非課税の恩恵が受けられなくなることも。本記事では、NISA口座で配当金をしっかり非課税にするためのポイントを初心者向けに解説します。

NISAで配当金を非課税にするには「証券口座での受け取り」が必須

NISA口座では配当金や分配金も非課税で受け取ることが可能ですが、配当金を銀行口座(登録配当金受領口座方式)で受け取る設定のままだと非課税になりません。非課税とするには、証券会社が指定する「株式数比例配分方式(=証券口座での受け取り)」に設定する必要があります。

これは証券口座内で株式数に応じて配当が按分される方式で、NISA枠内での配当に限り非課税処理される仕組みです。楽天証券などでは、設定画面から簡単に変更できます。

設定を見直すタイミングと確認方法

証券会社の初期設定では「銀行口座」になっているケースも多く、自分で切り替えないと課税対象になってしまいます。NISA口座を開設したら、すぐに設定状況を確認しましょう。

楽天証券では「口座管理」→「配当金受取方法の設定」から、株式数比例配分方式に変更可能です。設定は1社にしかできないので、複数の証券口座を持っている場合は注意が必要です。

国内株式と海外株式で違いはある?

日本国内株式の配当は、株式数比例配分方式にすればNISA口座内で非課税になります。しかし海外株式(たとえば全世界株式ETFや米国株など)の配当金は、NISAであっても現地課税(たとえば米国株なら10%)が差し引かれることがあります

これは現地の税制によるもので、日本側での非課税制度では防げません。ただし、日本国内での課税分(約20%)はNISAによって免除されます。つまり、NISA口座でも海外株式の配当は「完全非課税」にはなりませんが、「部分的に非課税」になるという理解が正しいです。

投資信託や分配金付きETFのケース

投資信託や分配型ETFでも、分配金(配当)を受け取る際は基本的に証券口座での受取設定が推奨されます。自動再投資型の商品でも、非課税扱いにするには証券口座内で処理される必要があります。

また、楽天証券やSBI証券のNISA枠で全世界株式(オルカンなど)を運用している方も、NISAの非課税効果を最大限に活かすには、証券口座受取がベストです。

まとめ|NISAで配当非課税を逃さないためのチェックリスト

せっかくの非課税制度も、受け取り方法を誤ると効果が半減してしまいます。NISA口座で配当を非課税にするには、「証券口座での受取設定」が絶対条件であることを忘れず、早めに見直しましょう。

  • 国内株式:証券口座受取設定で配当非課税
  • 海外株式:現地課税は避けられないが、日本の税は非課税
  • 設定変更は証券会社の管理画面から可能

NISA初心者の方も、配当金の非課税メリットをしっかり享受できるよう、基本設定を見直してみてください。

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