日経平均が”100分の1″に暴落?Googleファイナンスの表示バグに注意

株式

インターネットで日経平均株価の過去チャートを確認していて、「2019年末に突然100分の1に暴落したように見える」という経験をした方はいませんか?実はこれ、実際の暴落ではなく、チャート表示の不具合やデータ取得エラーによるものです。本記事では、その仕組みと原因をわかりやすく解説します。

Googleファイナンスにおけるチャートの誤表示とは?

Googleファイナンスや一部の株価表示サイトでは、時折データの取得に失敗し、株価が異常な数値で表示されることがあります。特に長期間のチャート(MAX表示など)で極端な値動きが挿入されると、全体のスケールが崩れ、本来の動きが正しく見えなくなってしまうのです。

今回の日経平均に関する例では、2019年末や2020年初頭の一部データが「1/100の価格」として記録されてしまい、あたかも暴落したように表示されているのが原因です。実際にはそのような暴落は発生していません。

日経平均の2019年末~2020年の実際の値動き

2019年末の日経平均株価はおおよそ23,000円台を推移していました。2020年に入り、コロナショックの影響で一時的に急落しましたが、それでも最安値は16,000円台前半であり、「100分の1」などというレベルの下落はありません。

下記は実際の値動きを示すデータ例です。

日付 終値(円)
2019年12月30日 23,656.62
2020年3月19日(コロナ最安値) 16,552.83

つまり、「紙切れ同然になった」というのは誤表示に基づく誤解だということがわかります。

なぜこのような誤表示が発生するのか?

Googleファイナンスや他の無料ツールは、証券取引所や第三者データベンダー(例:MorningstarやReutersなど)からデータを取得しています。このデータの形式変換や取り込み処理の段階で、桁数エラー欠損データの補完ミスが発生することがあり、それがグラフ上に現れてしまうことがあるのです。

特に日本市場における指数(TOPIX、日経平均、JASDAQなど)は指数調整や構成銘柄変更の影響もあり、正確な時系列表示を維持するには非常に精密なデータ処理が必要です。

正確なチャートを見るにはどうすればいい?

誤表示のリスクを避けるには、以下のような信頼性の高い情報源を活用しましょう。

これらのサイトでは、データの補正や検証が行われており、突然の異常値表示はほとんど発生しません。

まとめ:チャートの異常表示には要注意

株価チャートは投資判断に重要な役割を持ちますが、すべての表示が正しいとは限りません。今回の「2019年末の日経平均が暴落しているように見える」ケースは、Googleファイナンス上の誤表示によるもので、実際には発生していない事象です。

今後も情報収集の際は、複数の信頼できるソースを活用し、冷静に事実を見極める力を持つことが重要です。

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