米国株式への投資を行うと、配当金が米ドルで支払われることがあります。楽天証券を利用していても、ゆうちょ銀行ではドル建ての現金を直接引き出すことはできません。特に、海外旅行や渡航を控えていてドルをそのまま利用したい方にとっては、この配当金をどう扱えばよいのか悩ましい問題です。本記事では、楽天証券にあるドル配当金をドルのまま現金化するための現実的な選択肢と注意点を解説します。
楽天証券での外貨(ドル)保有の基本
楽天証券では、米国株の配当金や売却益は「外貨建て(米ドル)」で保有口座に残る仕組みになっています。この外貨をそのまま証券口座に置いておくことも可能ですが、現金として引き出すためには一定の手続きが必要です。
日本国内の多くの銀行では、米ドル口座であっても外貨を現金で引き出せるサービスは提供しておらず、特にゆうちょ銀行ではその機能が制限されています。したがって、別の方法を検討する必要があります。
現実的な選択肢1:SBI新生銀行などを活用する
米ドルを引き出したい場合、外貨引き出しに対応している銀行口座を開設するのが最も現実的です。たとえば、SBI新生銀行は米ドル建て外貨普通預金口座を提供しており、一部の店舗ではドル現金の引き出しに対応しています。
楽天証券から外貨出金を行うには「外貨出金サービス(外貨送金)」を使って対応可能な銀行に送金し、そこから現金を引き出すという流れになります。ただし、為替手数料や外貨送金手数料には注意が必要です。
選択肢2:海外口座を利用して米ドルを現地で引き出す
もしアメリカ渡航が確実であれば、渡航先で現地のATMを使って米ドルを引き出すという選択肢もあります。この場合は、Payoneer(ペイオニア)やWise(旧TransferWise)などの海外送金サービスを使って楽天証券から資金を移動させる方法が考えられます。
これらのサービスを利用すれば、為替のタイミングを調整しながら現地での利用が可能になります。事前にサービス登録やカード発行の手続きが必要となるため、出発前に余裕を持った準備をしておくことが大切です。
注意すべき為替リスクと手数料
外貨をそのまま保有することには為替リスクも伴います。仮に今1ドル=160円のタイミングであっても、将来的に円高になった場合、円換算での価値が下がることになります。
また、外貨送金手数料は楽天証券側と受け取り銀行側の両方で発生する場合があります。例えば楽天証券から米ドルをSBI新生銀行に送金する際には、送金手数料として2,500円(USD相当)が発生します。
その他の方法:外貨建てプリペイドカード
外貨建てプリペイドカードの中には、ドル建てチャージに対応しているものもあります。たとえば、WiseカードやRevolut(リボリュート)などは、外貨口座と連動しドルでの支払いが可能です。
楽天証券→Wise口座に送金→Wiseカードでアメリカで現地通貨として利用、という流れを組むことで、実質的に配当金をドルのまま現金に近い形で利用できます。
まとめ:ドル配当金の活用には「出口戦略」が大事
楽天証券にあるドル配当金をそのまま使うには、外貨引き出し対応の銀行やプリペイドカードなどの別口座・サービスを利用するのがポイントです。ゆうちょ銀行では現金化ができないため、代替手段を早めに確保しておきましょう。
事前の手続きや各サービスの条件・手数料を十分に比較し、最適な方法で配当金を賢く活用する準備を進めてください。

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