NISA口座を開設した記憶があるのに、どの金融機関で作ったか忘れてしまった、または複数の口座に心当たりがあるが場所がわからない……。そんなケースは決して珍しくありません。本記事では、NISA口座がどこにあるのか見つけられない場合の確認方法や注意点について、具体的に解説していきます。
NISA口座は1人1口座:複数開設は不可
NISA(少額投資非課税制度)の口座は、法律上1人につき1つしか持てません。複数の金融機関で同時に開設することはできず、過去に開設した口座を別の金融機関に移す場合も所定の手続きが必要です。
そのため、過去にどこかでNISA口座を作った記憶がある方は、まず「どこかの金融機関で既に開設済みである可能性が高い」と考えて行動する必要があります。
【ステップ1】心当たりのある金融機関に問い合わせる
まずは自分が口座を持っている、または過去に利用したことのある証券会社・銀行をリストアップしましょう。例:楽天証券、SBI証券、野村證券、みずほ銀行など。
次に、それぞれの金融機関に「NISA口座の有無」を電話やチャット、ログイン後のマイページなどから問い合わせます。本人確認のために、氏名・生年月日・住所などを聞かれる場合があるので、事前に準備しておくとスムーズです。
【ステップ2】税務署からの通知を確認
新たにNISA口座を開設しようとした際に「他の金融機関でNISA口座がすでに開設されています」という通知が届くことがあります。これは、税務署が既存の登録情報を元に重複申請を拒否しているためです。
このような通知が届いた場合、通知に記載されている金融機関を確認すれば、どこにNISA口座があるのか把握できます。通知書が見当たらない場合でも、税務署に問い合わせることで状況確認が可能です。
【ステップ3】証券会社・金融機関のマイナンバー登録情報を活用
2016年以降、NISA口座開設にはマイナンバーの提出が義務付けられています。多くの証券会社では、マイナンバーで管理している情報からNISA口座の有無や登録状況を確認できる場合があります。
例えば、楽天証券やSBI証券ではログイン後にマイナンバー登録情報やNISAの申込状況を確認できるページが用意されています。IDやパスワードがわからない場合は、再発行の手続きを行いましょう。
【ステップ4】国税庁の仕組みでは調べられない点に注意
残念ながら、国税庁やe-Taxなどの公的システムを通じて「どこにNISA口座があるか」を直接調べる方法はありません。これは個人情報保護の観点からも当然とされており、本人が個別に確認する必要があります。
そのため、「税務署に問い合わせたが分からなかった」というケースも起こり得ます。あくまで、金融機関ベースで確認を行っていくことが基本です。
【補足】過去に閉鎖したNISA口座がある場合
過去にNISA口座を閉鎖し、その後別の金融機関で再開設した場合でも、税務署に登録された情報が更新されるまでに時間がかかることがあります。特に年末年始や確定申告時期などは処理が遅れることもあるため、再開設の際には数週間の猶予を見込んでおきましょう。
まとめ:NISA口座の所在確認は「記憶+照会」がカギ
NISA口座を紛失した場合でも、焦る必要はありません。自分の取引履歴や金融機関の登録情報を整理し、1つずつ丁寧に確認していくことで必ず発見できます。最初のステップは「心当たりのある証券会社に問い合わせる」ことです。
マイナンバーや本人確認書類を準備し、複数の金融機関に連絡を取ることで、必ずNISA口座の所在は明らかになります。今後の資産形成のためにも、口座管理はしっかりと行いましょう。

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