リーマンショックや有事にも強い資産とは?不安定な時代に備える投資戦略

株式

世界的な金融危機や地政学的リスク、大災害が起きたとき、多くの投資家が資産の下落に直面します。しかし中には、そうした有事の際にも比較的影響を受けにくい資産や銘柄が存在します。本記事では、暴落に強いとされる投資先や、資産防衛のための分散投資の考え方を解説します。

有事の際に下がりにくい資産とは?

金融市場が混乱すると、多くの株式は値を下げます。しかし、以下のような資産は比較的価格変動が小さい傾向にあります。

  • 生活必需品セクター(例:食品、日用品メーカー)
  • 公益株(例:電力・ガス・水道事業など)
  • インフラ関連株
  • ディフェンシブETF(例:VDCやXLPなどの米国ETF)

これらは景気に左右されにくい消費やインフラに関連する業種で、経済が低迷しても需要が安定していることが特徴です。

エネルギーやコモディティ関連は本当に強い?

質問にもあるように、エネルギー株やコモディティ(商品)関連は「有事に強い」とされることが多いです。特に以下のような状況で強さを発揮する傾向があります。

  • 原油価格の高騰が見込まれる戦争・中東リスク
  • インフレ時に価格が上昇しやすい資源株(例:石油、天然ガス、金属)
  • インフラ維持に欠かせない企業(例:パイプライン運営会社など)

たとえば、バークシャー・ハサウェイが保有する米国のエネルギー企業(ChevronやOccidental Petroleum)は、石油価格上昇局面で株価が比較的底堅く推移しました。

金・銀以外の有事資産には何がある?

金や銀は「有事の安全資産」として有名ですが、それ以外にも以下の資産が注目されています。

  • 米ドルやスイスフランなどの安全通貨
  • 国債(特に米国債)
  • 農業関連ETFや食料品ETF
  • ヘッジファンド型のETFやリスク分散型ファンド

たとえば、地政学リスクや大規模災害が発生すると、資金が一時的に米国債やドルに流れる「リスクオフ相場」になりやすいです。

バフェット流に学ぶ:暴落でも信頼される銘柄とは

ウォーレン・バフェットが好んで保有する銘柄には共通点があります。それは「長期的な競争優位性」と「堅実なビジネスモデル」です。

  • Coca-Cola(KO):世界中で売れるブランド力
  • Apple(AAPL):エコシステムによる継続的な収益
  • BNSF鉄道や保険子会社など景気に依存しすぎないビジネス

彼の考え方は「どんな嵐が来ても沈まない船に乗る」ことです。これを真似るなら、財務基盤が強く、安定した配当を出している企業を選ぶことが基本となります。

投資先を分散することの重要性

暴落時のリスクに備える最良の方法は「分散投資」です。一つのセクターや銘柄に依存することなく、複数の資産クラス(株式、債券、コモディティ、不動産など)を持つことで、大きな下落時にもポートフォリオ全体が守られる構造を作ることが重要です。

たとえば、下記のようなバランスを考えてみましょう。

  • 株式:60%
  • 債券:20%
  • コモディティ・現金・代替資産:20%

リスク許容度によって調整し、リバランスを定期的に行うのが理想です。

まとめ:有事に強い投資の考え方

リーマンショックや地政学リスクに備えるためには、特定の「銘柄」を探すよりも、「リスク耐性のある資産構成」全体を考える視点が重要です。

  • 生活必需品・公益事業・インフラは景気に強い
  • コモディティやエネルギー株は地政学的リスクに強い
  • 金銀以外では米国債やドル資産も有効
  • バフェットが好む銘柄は不況に強い特徴あり
  • 最終的には分散とリスクコントロールが鍵

不確実性の高い時代にこそ、守りの投資戦略を見直してみましょう。

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