NISA口座で240万円分の投資信託を購入したはずが、1ヶ月後に売却しようとしたところ評価額が約220万円に減っていた…。しかも信託報酬以外の手数料はゼロ。有名な銘柄でそんなに下がる理由はあるのか?と思った方へ、この記事では投資信託の価格が短期で元本割れする主な理由をわかりやすく解説します。
信託報酬だけでは説明できない下落の理由
信託報酬(運用管理費用)はたしかに投資信託のパフォーマンスに影響しますが、通常は年率0.1%〜1.0%程度。1ヶ月で資産が約8%下がるような要因としては小さすぎます。
実際、信託報酬による下落は月間で見れば0.01〜0.08%前後に過ぎません。よって、評価額の大きな減少には別の要因があると考える必要があります。
投資信託の価格(基準価額)は市場で動いている
投資信託の値段である「基準価額」は、組み入れられている株式・債券・ETFなどの値動きによって毎日変化します。つまり、世界の株価や為替が下がれば、投資信託も当然下落します。
特にS&P500やオルカン(全世界株式)は海外資産が中心なので、アメリカ市場や為替(円高)による影響を強く受けます。
為替の影響も見逃せないポイント
仮にS&P500やオルカンに連動する投資信託で、米国株が横ばいでも、ドル円が1ヶ月で数円動くだけで基準価額は数%下がることがあります。
たとえば、1ドル=155円→150円の円高になると、米国資産の評価額は日本円換算で約3〜4%目減りすることになります。短期では為替リスクが大きく効くことを覚えておきましょう。
投資信託の「売却金額」はリアルタイムではない
株式と異なり、投資信託はリアルタイムで価格が決まるわけではありません。その日の15時までの注文が、翌営業日の基準価額で売却処理されるため、注文から受け取りまでに1日以上のズレがあります。
その間に市場が下がっていれば、「思っていたより低い金額で売れてしまった」という事態も起こりえます。
短期の値動きに過剰反応しないことが大切
長期投資を前提にするNISAでは、短期的な評価損はごく当たり前です。数週間〜数ヶ月のマイナスは避けられず、むしろ買い増しのチャンスとも捉えられます。
重要なのは「元本を割ったから損」と焦るのではなく、数年後に資産が増えている可能性を信じて積み立てを続けることです。
まとめ:1ヶ月の下落は市場の一時的な揺れ
信託報酬は微小なコストに過ぎず、投資信託の評価額が下がる主因はほとんどが市場環境や為替の変動です。
投資信託は“預けて育てる”資産形成の手段ですので、短期の値動きに一喜一憂せず、長期の視点で運用していきましょう。

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