楽天証券を活用している個人投資家の間では、逆指値注文や執行条件の設定方法についての理解が重要です。特に、「逆指値付通常注文」における「不成(ふなり)」の指定可否や、実際の活用法については多くの疑問が寄せられています。この記事では、その仕組みをわかりやすく解説します。
楽天証券の「逆指値付通常注文」とは
「逆指値付通常注文」とは、あらかじめ指定した価格(トリガー)に達したときに、あらかじめ設定した通常注文(指値または成行)を発注する注文方法です。損切りのための手仕舞いに多く用いられます。
たとえば「株価が◯◯円以下になったら成行で売る」といった注文が可能で、相場の急変に備えた自動対応ができる便利な機能です。
「不成(ふなり)」とは何か?
「不成」とは「ふなり」と読み、「寄付」「引け」で指値で注文を出すものの、その価格で約定しなかった場合には成行に変更するという執行条件です。主に寄付注文や引け注文と組み合わせて使用され、機会損失を減らすための手段です。
例:「寄付不成」なら、寄付時に指値で約定しなければ成行で処理されます。
逆指値付通常注文に「不成」は使えるのか?
結論から言うと、2024年7月時点において、楽天証券の「逆指値付通常注文」では「不成」は執行条件として**選択できません**。「指値」または「成行」のみが選択可能です。
つまり、逆指値が発動されたあとの通常注文は、「指値」もしくは「成行」のどちらかで執行されることになり、「寄付不成」や「引け不成」といった条件を付けることはできない仕様となっています。
「不成」を使いたい場合の代替策
もし「不成」の執行条件を使いたい場合は、逆指値注文ではなく、通常注文のなかで寄付不成・引け不成を活用する必要があります。これは主に「板寄せ方式」での約定に対応した特殊注文です。
楽天証券では、以下の条件で「不成」を使うことができます。
- 寄付不成:8:00~9:00の間に注文
- 引け不成:8:00~14:50の間に注文
そのため、損切りや自動対応よりも、寄付や引けで確実に売買したい場面での利用に適しています。
逆指値で不成を使いたい場面の注意点
「急落時に売り注文を確実に通したいが、成行だと滑るのが不安」――こうした悩みに「逆指値+不成」を使いたいと思う方も多いでしょう。しかし、楽天証券では現状この組み合わせが使えないため、指値を慎重に設定するか、別のタイミングで「不成」を利用した通常注文を出す必要があります。
リスク管理の観点からは、「成行」注文に切り替えるか、ある程度の価格帯を許容した指値を選択する方が現実的です。
まとめ:逆指値注文の仕様を理解して活用しよう
楽天証券の「逆指値付通常注文」では、2024年現在「不成」の執行条件を選ぶことはできません。注文可能な執行条件は「指値」と「成行」のみとなっており、「不成」を活用したい場合は寄付・引けの通常注文で利用する形となります。
それぞれの注文方式と執行条件の特性を理解しておくことで、より確実で柔軟なトレードが可能になります。

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