SBIネオモバイル証券(ネオモバ)がSBI証券に統合されたことで、かつて1株から購入できた日本株も、現在は売買方法に一定の制限が出るようになっています。この記事では、「売買単位が間違っています」と表示された際の対処法や、単元未満株(1〜99株)の売却方法について詳しく解説します。
ネオモバとSBI証券の違いとは?
ネオモバは少額投資を主軸に、1株単位での売買が可能なサービスでした。2023年の統合によりSBI証券に口座が引き継がれましたが、売買ルールには大きな違いがあります。SBI証券では通常、株式は100株単位(単元株)での売買が基本となっており、それ未満の株数では通常の取引画面からは売却できません。
そのため、ネオモバで購入した1株~99株をSBI証券の「現物取引」画面で売ろうとすると、「売買単位が間違っています」というエラーが表示されてしまうのです。
単元未満株の売却は「S株(単元未満株)」で対応
SBI証券では、1株単位の売買を「S株(単元未満株)」サービスで提供しています。ネオモバから移行した保有株も、S株画面からであれば売却可能です。売却手順は以下の通りです。
- SBI証券のサイトにログイン
- 「取引」→「S株(単元未満株)」を選択
- 保有株式から売却したい銘柄を選ぶ
- 株数を指定して売却注文を出す
なお、S株取引はリアルタイムではなく、指定した「前場」「後場」などの時間帯にまとめて執行されるため、注文から約定までにタイムラグがある点にも注意しましょう。
取引にかかる手数料や注意点
S株取引には、通常の取引と異なる手数料体系が適用されます。例えば、1注文あたりの手数料が発生したり、スプレッドが広がることがあります。また、指値注文はできず、成行注文のみの対応となっています。
さらに、S株では優待や議決権などの株主権利が一部制限される場合もあるため、長期保有を前提とする場合は単元株まで買い増すことも選択肢となります。
株をまとめて売りたい場合の「買取請求」
単元未満株が不要になった場合、「買取請求」制度を利用することも可能です。これは、SBI証券側に株式を買い取ってもらう制度で、売却価格は市場価格に基づくが、タイミングによって若干の差が出る場合があります。
買取請求は「口座管理」→「保有証券」→「単元未満株式」→「買取請求」から手続きが可能です。手数料や日数がかかるため、急ぎの売却には向きません。
ログインや操作に不安があるときの対処法
ネオモバからの移行後、操作画面が複雑に感じる方も多くいます。そんなときは、SBI証券の「よくある質問」ページや、電話サポートを活用するのも一つの手段です。
また、SBI証券のスマートフォンアプリ「SBI証券 株アプリ」では、直感的にS株の売却操作ができるため、Web版よりもわかりやすいという声もあります。
まとめ:S株画面を活用してスムーズな売却を
ネオモバで購入した1株単位の株式は、SBI証券の「S株」画面から売却する必要があります。通常の株式取引画面では対応していないため、「売買単位が間違っています」というエラーになるのです。S株取引の手順や手数料体系を理解した上で、計画的に売却を進めましょう。

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