1357ダブルインバースを買った価格が違う?株取引で起こる約定価格のズレの理由とは

株式

「確かに10175円で注文したはずなのに、約定が10200円になっている…」そんな経験をされたことはありませんか?株式投資では、表示価格と実際の約定価格に差が出ることがあります。今回は、株の約定価格が注文時と異なる理由について、1357ダブルインバースの例をもとにわかりやすく解説します。

株式の約定価格とは?

株を注文したとき、その注文が成立する価格(=約定価格)は、市場のリアルタイムの需給によって決まります。たとえ指定した価格が10175円でも、その瞬間に10175円で売ってくれる人がいなければ、別の価格で約定する可能性があります。

特に「成行注文」や、気配値と流動性の乏しい銘柄の場合は、希望価格と約定価格が大きく異なることがあります。

「10175円で買ったつもり」が「10200円」になった理由

注文の種類によって、価格のずれは以下のように起こります。

  • 成行注文:買いたいという意思だけを出す注文で、相場の中で一番安い売り注文にぶつかって成立する。そのため、想定より高い価格で約定することがある。
  • 指値注文:価格を指定して「この価格以下で買いたい」と条件を出す注文。ただし、約定しなければそのまま残るか失効。

仮にあなたが成行注文で購入していた場合、直近の板(オーダー)にあった最も低い売値が10200円だったため、その価格で約定された可能性が高いです。

株価の板(気配)とタイムラグの関係

スマホアプリやPCツールで表示される株価情報は、若干の遅延が生じていることがあります。また「見えている価格」は実際に取引可能な価格とは限りません。

例えば10175円という価格が表示されていても、その時点での買い注文や売り注文の状況(板情報)次第では、その価格で取引できないこともあるのです。

1357ダブルインバースは特に注意?

1357ダブルインバース(日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信)は、人気のあるETFですが、日中の変動が大きく、タイミングによっては価格が急に動くことがあります。

このような銘柄では、成行注文で購入すると思わぬ価格で約定するリスクがあります。特に寄り付き直後や引け間際は注意が必要です。

失敗しないためのポイントと実例

  • なるべく「指値注文」を使う:指定した価格でしか約定しないため、思わぬ高値で買ってしまうリスクを回避できます。
  • 板情報をチェック:今の価格帯にどの程度の買い/売り注文があるかを確認してから注文を出しましょう。
  • タイミングに注意:寄り付き前後や場が引ける前後は価格が不安定なことが多いため、落ち着いた時間帯の取引が望ましいです。

例えば、Aさんは前日に終値10175円を確認し、朝一で成行注文を出しました。しかし、寄り付き時に買いが集中して気配値が上昇し、結果として10200円での約定になりました。

まとめ

「注文価格と約定価格が違う」と感じた場合は、注文の種類(成行 or 指値)、その時点の板情報、相場の変動などを振り返ることが大切です。とくに価格変動が激しいETF銘柄は慎重に注文方式を選び、意図しない価格で約定しないよう注意しましょう。

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