株式投資を行う上で「どの国の株に投資するか」は大きな判断ポイントになります。とくに日本とアメリカはどちらも主要な投資先として注目されており、今後3年間でどちらの株価がより上昇するかを予測するには、経済成長、金利動向、政策、企業収益など多角的な視点が求められます。
米国株の強み:イノベーションと企業成長
アメリカ株は長年にわたり世界市場をリードしており、その背景にはGAFAMを筆頭とするテック企業の成長があります。生成AIや半導体、自動運転、クリーンエネルギーなど、成長領域の中心に位置しているのが米国企業の強みです。
たとえば、NVIDIA(エヌビディア)はAIブームで株価が急上昇し、短期間で時価総額が1兆ドルを超えました。Apple、Microsoft、Teslaなども世界経済に与える影響力は絶大です。
米国の課題:高金利と財政赤字
一方で、米国にはインフレ抑制のための高金利政策が続いており、企業の設備投資や消費に悪影響を与えるリスクもあります。また、連邦債務が膨らみ続けており、財政不安が再燃する懸念もあるため、短期的なボラティリティには注意が必要です。
金利が下がれば追い風になりますが、今後1〜2年は不透明な状況が続きそうです。
日本株の追い風:インフレ容認と企業改革
日本株もかつてと異なり、注目が集まる局面にあります。2023年からの日経平均株価の上昇は、日銀の緩和政策の維持と企業の自己資本比率の改善、そしてPBR(株価純資産倍率)改革などが背景にあります。
特に東証がPBR1倍割れ企業に対して改善要請をしたことにより、企業が積極的に株主還元や自社株買いを行う動きが加速しています。これにより、日本株の割安感が再評価されている状況です。
海外マネーの日本回帰と円安の影響
さらに、海外投資家が日本市場に戻ってきている点も見逃せません。金利差による円安は、輸出企業にとって業績追い風となり、トヨタ、ソニー、任天堂といったグローバル企業の収益が上振れしやすい環境が整っています。
インフレも過去に比べて許容されており、賃上げムードや国内需要の復活が続けば、日本経済にも明るい材料が増えそうです。
結局どちらが有望?
結論から言えば、米国株は引き続き中長期の成長エンジンとして魅力的であり、特にテクノロジー関連に投資する場合には外せない市場です。ただし、短期的には金利や景気後退リスクの影響を受けやすい点には注意が必要です。
一方、日本株は「低PER・低PBR・高配当」といった割安感や構造改革の動きが評価されており、3年スパンで見ると米国株よりも高いリターンを出す可能性もあります。分散投資の観点から、両市場をバランスよく保有することが推奨されます。
まとめ:分散戦略が最も有効な選択
日本株と米国株、それぞれに異なる強みとリスクがあります。将来の株価予測には確実な答えはありませんが、あえて言えば「今後3年で割安な日本株が相対的に上がる可能性は高い」と言えそうです。
とはいえ、成長力に優れる米国株もポートフォリオに組み入れることでリスクヘッジができるため、両方をうまく組み合わせることが安定した運用の鍵となるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント