短期足でも利益は出せる?値幅とロットの関係を正しく理解するトレードの基本

外国為替、FX

FXや株式トレードの世界では、チャートの時間軸によって戦略が大きく異なります。「短期足は値幅が狭いから稼げない」という意見もありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?この記事では、短期足でのトレードとロットサイズの関係について、基礎から丁寧に解説していきます。

短期足と長期足、それぞれの特徴とは

まず、短期足とは1分足〜15分足程度のチャートを指し、長期足とは日足や週足などのチャートを指します。短期足では頻繁にエントリーと決済を繰り返すスタイル(スキャルピングやデイトレード)が多く、長期足ではポジションを数日〜数週間保有するスイングやポジショントレードが主流です。

一見すると短期足は値幅(値動き)が小さくて利益が出しにくいように感じますが、実はロット(取引数量)を調整することで、長期足と同等の損益を得ることが可能です。

値幅とロットの関係を数式で理解する

損益を決める基本式は「損益 = 値幅 × ロット × 単位(通貨など)」です。例えば、1ロット=10万通貨のFX取引で、10pips動いた場合の損益は、10pips × 10万通貨 = 10,000円となります。

短期足で10pipsの値幅でも、ロットを5倍にすれば50pips分の取引と同じ損益が得られるわけです。つまり、値幅が小さくてもロットが大きければ大きな利益が得られるというのが真実です。

なぜ短期足は「儲かりにくい」と言われるのか

この誤解は、値幅=利益と単純に考えることから生まれています。また、短期足では値動きが頻繁であるため、ダマシやノイズも多く、損切りの判断を間違えるとリスクが高くなるため、経験やスキルがより要求されます。

さらに、スプレッド(売買の差)や手数料の影響も無視できません。短期トレードでは頻繁な取引によってスプレッドが積み重なり、実質的なコストが大きくなるのです。

短期足で稼ぐプロトレーダーの実例

国内外のプロトレーダーの中には、スキャルピングで1日数十回〜数百回の取引を行い、数pipsずつを積み上げて大きな利益を出している人もいます。彼らはリスクリワードや勝率を高度にコントロールし、資金管理に非常に長けています。

一方で、ロットを大きくする分、損失も比例して大きくなるため、精密な損切り設定と相場の読みが不可欠です。「一瞬で大金を失う可能性がある」という意味でも、熟練度が問われるスタイルです。

初心者が短期足で勝つために意識すべきこと

初心者が短期足で成功するには、まずデモトレードなどで経験を積み、感情的なエントリーやナンピンを避けることが重要です。また、ロットを無理に増やすのではなく、確実なエントリーポイントを見極めて精度の高いトレードを行う練習が必要です。

加えて、スプレッドの低い通貨ペアや、スキャルピングに適した証券会社を選ぶことで、コストを抑えた効率的なトレードが可能になります。

まとめ|ロット次第で短期足でも長期足でも利益は変わらない

「短期足は値幅がないから稼げない」というのは誤解です。正確には、ロットを適切に調整すれば、短期足でも長期足と同等の損益を出すことが可能です。しかし、短期トレードには高い集中力とスキルが求められ、リスク管理も厳格でなければなりません。

自分の性格やライフスタイル、資金量に応じて、最適な時間軸を選び、トレードスタイルを確立することが、継続して利益を出すための第一歩です。

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