インデックス投資だけでFIREは可能か?全米株式ファンドを活用した実践戦略

資産運用、投資信託、NISA

近年注目を集めているFIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)。その中でも、手間が少なく再現性の高い戦略として注目されるのが「インデックス投資だけでFIREを目指す」という方法です。この記事では、実際にFIREが可能かどうか、シミュレーションや現実的な注意点も交えて詳しく解説します。

インデックス投資でFIREは可能なのか?

結論から言えば、インデックス投資だけでもFIREは十分に実現可能です。特に全米株式インデックスファンド(例:VTIや楽天VTI)などは、米国経済全体に分散投資できる点で、多くのFIRE志向の投資家に選ばれています。

長期的には年利6〜7%程度のリターンを期待でき、複利効果によって数千万円以上の資産形成も現実的です。

実際のシミュレーション:月30万円×5年+月5万円積立

たとえば、次のような投資プランを想定してみましょう。

  • 最初の5年間は毎月30万円を積立(年間360万円)
  • その後は月5万円の積立を継続
  • 想定年利6%で20年間運用

この場合、5年後には約2,100万円(元本1,800万円)に成長し、その後15年にわたり月5万円の積立を継続すると、合計資産は約6,000万円以上に達します。これは生活費が月20万円程度であれば、FIRE可能な水準とされます。

4%ルールとFIREに必要な資産額

FIREでは「4%ルール」がよく用いられます。これは資産の4%を毎年取り崩せば、30年以上生活できるというルールです。

この計算に従えば、年間支出240万円(月20万円)なら必要な資産は約6,000万円。つまり、前述のシミュレーションはこのラインに近づくことになります。

インデックス投資でFIREを目指す際の注意点

1. 相場変動リスク
インデックスファンドは市場全体に連動するため、リーマンショック級の暴落が起これば資産が大きく減少する可能性もあります。そのため「退職前に暴落が起こったらどうするか」という備えも重要です。

2. 為替リスク
特にVTIなど米国ETFを直接買う場合、為替変動も資産価値に影響します。為替ヘッジの有無や円建て投資信託を使うかも検討ポイントです。

実例:インデックス投資だけでFIREを実現した人たち

アメリカでは「Mr. Money Mustache」などが代表的な成功例として知られています。彼は支出を抑え、インデックスファンドを中心に投資を行い、30代でFIREを達成しました。

日本でもブログやYouTubeで、S&P500やオルカンなどのインデックス投資だけでFIREを目指す人が増えており、2024年から始まった新NISAの非課税制度も追い風になっています。

まとめ:地道な継続がFIREへの鍵

インデックス投資だけでFIREは実現可能です。ただし、綿密な資産計画と生活費の見直し、そして相場変動への備えが欠かせません。過度に期待しすぎず、現実的な数字と目標をもとに、自分に合ったFIRE戦略を立てていくことが大切です。

「時間」と「継続」が最大の武器です。焦らずコツコツと積み立てていきましょう。

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