投資額1000万円は一般的にすごい?データと視点で読み解く“投資額の水準”

資産運用、投資信託、NISA

「投資で1000万円持っているのはすごいのか?」この疑問は、投資を始めたばかりの方や資産形成を意識する人にとって気になるポイントです。本記事では、投資額1000万円がどの程度の水準なのか、統計や現実的な感覚を交えてわかりやすく解説していきます。

日本人の平均投資額とは?

総務省の家計調査や金融広報中央委員会の調査によると、一般的な日本人世帯(金融資産保有世帯)の金融資産の中央値はおよそ500万円前後、平均値では1500万円ほどと言われています。

ただし、この中には「貯金」「保険」「年金」なども含まれており、純粋な「株式・投資信託」などのリスク資産はさらに少ない割合となります。したがって、株式や投資信託で1000万円を運用している人は“かなりの上位層”に位置すると言えるでしょう。

実際に1000万円以上の投資をしている人の割合

証券会社各社のアクティブユーザー層の統計では、個人投資家の中でも「1000万円以上の運用資産」を持つ人は全体の約10~15%程度にとどまります。特に20代~40代で1000万円の投資額を持っている場合は、かなり意識の高い“投資上級者”の仲間入りとも言えるでしょう。

一方、50代以降の世代では退職金の運用や長年の積立によって1000万円以上を保有しているケースもあり、年代によって感覚に差がある点は注意が必要です。

投資額だけでは評価できない?重要なのは「比率」と「目標」

「1000万円」という金額だけを見ると確かに大きく感じますが、重要なのはその人の年収・資産全体に対する投資の割合です。たとえば、年収400万円の人が1000万円を投資している場合、かなり高い比率で投資に資産を回していると言えます。

また、老後資金として目標が3000万円の場合、そのうちの1/3をすでに運用していることになり、計画的な資産形成ができている証拠とも言えるでしょう。

1000万円を投資している人のリアルな事例

●事例①:30代会社員、共働き世帯。つみたてNISA、iDeCo、ETFで毎月積立を続け、10年間で1000万円達成。

●事例②:50代自営業、定期的に利益確定しながら投資信託と日本株に分散投資。退職金を含めて運用。

このように、目標やライフステージに応じて、1000万円という数字の重みも変わります

まとめ:1000万円の投資額は十分に「すごい」水準

1000万円を投資に回しているというのは、一般的に見ても「相当頑張っている」と言える水準です。ただし、それがゴールではなく、あくまで資産形成の過程の一部に過ぎません。

大切なのは、その金額をどう運用し、どう人生の目標につなげていくかという視点です。額にとらわれすぎず、自分に合ったスタイルで着実に積み上げていくことが成功の鍵と言えるでしょう。

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