強いトレンド相場においては、エントリーのタイミングと戦略がトレード成績を大きく左右します。特に順張りと逆張りの使い分けは、多くのトレーダーが頭を悩ませるテーマです。本記事では、順張りと逆張りの2つのアプローチについて、優位性の違い、リスク、使い分けのヒントなどを解説します。
戦略① ダウ理論を基にした順張り:高値・安値の継続を利用する
この戦略は、上昇トレンドであれば高値・安値が切り上がっている状態で、押し目を待ってエントリーするスタイルです。トレンドの継続性を信頼し、「流れに乗る」形になります。
利点は、トレンドが継続すれば長く利益を伸ばせる点です。一方で、リスクは「天井掴み」になりやすく、損切りが早すぎるとノイズで振り落とされることがあります。
戦略② トレンド中の逆張り風:MA(移動平均線)タッチでの押し目買い
こちらはトレンドの中での軽い調整を狙うエントリー。例えば、10MAにタッチした際にエントリーし、ダウ理論で損切り位置を決定する方法です。一見逆張りですが、本質的にはトレンドフォローの一部です。
利点は「押し目買い」で有利な価格でエントリーできる可能性がある点。リスクは、押し目だと思ったところが実はトレンド転換点だった場合、大きな含み損に陥りやすいことです。
どちらも「お祈り」なのか?実際の優位性の違い
一見どちらも「まだ続くだろう」という希望的観測に見えるかもしれませんが、実際には戦略構築の精度とリスク管理が優位性を分けます。
順張りは明確なトレンドの確認が必要で、逆張り風は調整の見極めが重要です。優位性の差は「相場環境との整合性」や「反応の速さ」に左右されます。
実例で比較:勝ちやすいのはどちらか?
例えば、ドル円が上昇トレンドで、1時間足で高値・安値が切り上がっている場面を想定します。戦略①では、押し目形成後のブレイクで順張りエントリー。戦略②では、押し目形成中に10MAタッチで先回りエントリー。
この場合、戦略①は「確度が高く遅い」、戦略②は「早いがノイズが多い」といった傾向になりがちです。どちらが勝ちやすいかはタイミング次第で、片方だけを盲信するより両方を状況で使い分ける柔軟性が鍵です。
損切りの位置が戦略の成否を決める
どちらの手法も、ダウ理論に基づいて損切り位置を明確にすることが求められます。「なんとなく」ではなく、構造的に意味のある価格帯に損切りを設定できるかどうかが成功の鍵です。
損切りが適切であれば、数回の負けを含んでも、1回の利益で十分回収できる期待値を構築できます。
まとめ:戦略の優劣ではなく「使い方」が差を生む
ダウ理論を軸にした順張りと、移動平均線にタッチした押し目を拾う逆張り風の戦略は、いずれも有効です。どちらが上ということはなく、相場環境とリスク管理次第で優位性は変動します。
大切なのは「一貫性のあるルールでエントリーと損切りを判断し、資金管理を徹底すること」。両戦略をうまく使い分ければ、相場のあらゆる局面に対応できる力が養われるでしょう。

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