iDeCoは元本保証だけでいい?55歳から始める資産形成におすすめの運用バランスとは

資産運用、投資信託、NISA

iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後資金の準備に加え、所得控除による税制メリットが魅力です。特に55歳前後で始める場合、運用期間が限られるため、「元本保証」か「投資信託」か、そのバランスで悩む方も多いでしょう。今回はリスクを抑えつつリターンを期待できる運用方法をわかりやすく解説します。

55歳から始めるiDeCoの基本戦略

iDeCoは60歳までは原則引き出しできず、加入期間が短い方は「リスクを取りすぎないこと」が基本方針となります。しかし、元本保証だけではインフレや金利上昇の影響で「実質的な目減り」リスクもあるため、ある程度の資産成長も視野に入れるべきです。

例えば55歳で加入し、60歳で受け取るとしたら5年の運用期間。その間に無理なく増やす戦略がカギになります。

バランス型とオルカンの特徴と違い

バランス型ファンドは国内外の株式・債券・REITなど複数資産に分散されており、1本でリスクを分散できます。一方、オルカン(全世界株式)は世界中の株式に広く投資し、成長性が期待できますが、株式100%のためリスクはやや高めです。

したがって、リスク許容度が低めの方にはバランス型のほうが安定しやすい選択肢となります。

リスク分散の考え方と組み合わせ例

iDeCoでは1商品に全額投資せず、複数に分散するのが定石です。以下のような比率が参考になります。

  • バランス型:60%
  • オルカン:30%
  • 定期預金(元本保証型):10%

このように安定性の高い商品を軸にしつつ、成長も取り込むことで短期間でもリスクを抑えた運用が可能になります。

具体的な商品例(楽天証券iDeCoの場合)

たとえば楽天証券のiDeCoでは、以下のような選択が可能です。

  • 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型):株式と債券を均等に組み込んだ商品で、低コストかつ広く分散された構成が特徴。
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(オルカン):MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動し、全世界株式に投資。
  • みずほ信託銀行の定期預金:元本保証型で安定資産として使いやすい。

これらを組み合わせることで、自分のリスク許容度に合ったポートフォリオを構築できます。

55歳からのiDeCoでも効果はあるのか?

5~10年という短期運用でも、税控除と運用益非課税のメリットは十分に享受できます。NISAと併用することで資産全体の効率も高まるでしょう。

なお、60歳以降も加入期間が10年未満の場合は、受け取り開始年齢が引き延ばされるため、運用期間が長くなる可能性もあります。その点も含めて戦略を考えるとよいでしょう。

まとめ:iDeCoでは「安全7割・成長3割」が現実的

55歳からのiDeCoは、元本保証だけに偏るのではなく、「安全性重視:成長性少々」のバランス運用が理想です。楽天証券のように商品が豊富なプラットフォームでは、自分の考え方に合った配分がしやすいのも魅力です。

リスクを極力抑えつつ、少しでも増やしたいという方は、「60%バランス型・30%オルカン・10%元本保証」という運用をぜひご検討ください。

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